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会員制ビジネスの導入方法|収益化の仕組みと6つの種類ごとの成功事例

会員制ビジネス 仲間 コミュニティ

「会員制ビジネスを始めたいが、どうやって収益化したらいいのか」
「自分のビジネスに会員制を導入することができるのだろうか」

会員制ビジネスを始めるにあたり、自分の業種や業態に合うのか、どこから手をつけていけばいいものかとお悩みですね。

会員制ビジネスとは、会員組織の運営者が、利用者から個人情報の登録と会員サービス利用の同意を得て、商品やサービスを継続的に提供することで収益を得るビジネスモデルです。

会員制ビジネスの構造

会員制ビジネスの運営者から見ると、商品やサービスを継続的に提供できる顧客が安定的に存在することが最大のメリットです。

一方、会員となった利用者から見ると、会員となることでしか得られない商品やサービスを、会員でいる限りいつまでも受け取り続けることができるのが魅力です。

すでにさまざまな業種や業態で採用されている会員制ビジネスですが、実はスモールビジネスととても相性が良いビジネスモデルと言えるため、個人起業家にぜひおすすめしたいものです。

そこで、この記事では会員制ビジネスの収益化方法からメリットとデメリット、会員制ビジネスの種類について、わかりやすくお伝えします。

会員制ビジネス わかること

この記事を読むことで、会員制ビジネスの基礎知識と、すでに展開しているあなたのビジネスや、これから起業をしようと考えているあなたのビジネスで、どのように取り入れることができるかのヒントが得られます!

目次

1.会員制ビジネスとは顧客と密な関係性を作るビジネスモデル

会員制ビジネス 顧客 育てる

会員制ビジネスとは、会員組織の運営者が、店舗やサイトなどで利用者から個人情報の登録と会員サービス利用の同意を得て、商品やサービスを継続的に提供することで収益を得るビジネスモデルです。

あなたの商品やサービスを継続的に受け取りたいと思う顧客が一定数いることで、収入が安定したり、顧客と一歩踏み込んだ顔の見える関係性を作ることができます。

最近では「サブスク」と呼ばれる月額サービスが増えましたが、以下のような業態も、広く会員制ビジネスの一種と言えます。

◻︎ 塾やお稽古など月謝制の学びや習い事
◻︎ 芸能人などのファンクラブ
◻︎ 寺院墓地の檀家
◻︎ フィットネスクラブやゴルフ場などの施設利用
◻︎ コーチやコンサルタントなどの専門指導
◻︎ メルマガや映画など有料コンテンツの閲覧
◻︎ YoutubeやFacebookなどのSNS

どのケースにおいても、利用者が得たいと思うような、商品やサービスそのものの独自の魅力や特典が必要になります

独自の魅力や特典といっても、難しく構えることはありません。

塾やお稽古などは「この先生から習いたい」と、先生個人に魅力があることも多いでしょう。

フィットネスクラブやゴルフ場の施設利用などは、「一定以上の頻度で利用すれば割安になる」という、金額的なお得感が特典です。

メルマガや芸能人のファンクラブなどは、「会員でしか得られない情報を得る」ことが最大の魅力になります。

会員制ビジネスは、この他にも飲食や美容、小売、サービスなど、さまざまな分野、業種で、顧客の囲い込みのために昔から展開されているものなのです。

近年特に注目されている理由としては、多数の新規顧客の獲得よりも、一定数の既存顧客に向けた丁寧なフォローをする方が、企業にとって費用対効果が高く、効率的に収益を上げられるためです。

会員制ビジネスとして顧客を囲い込むことで、顧客の嗜好や興味・関心を詳細に知ることができるため、顧客が欲しい・必要だと思う商品やサービスを提供することが容易になります。

それにより、顧客一人ひとりの生涯価値(LTV)を向上させることができ、継続的に安定した売上を上げられるようになるのです。

【 顧客生涯価値(LTV=ライフ・タイム・バリュー)とは? 】
一人の顧客が、自社の商品やサービスを初めて利用してから最後に利用を終了するまでの期間(顧客ライフサイクル)内に、自社にどれだけの利益をもたしてくれるかを表すマーケティングの指標。
顧客が自社を利用する期間が長いほど、購入頻度が高いほど、利益率が向上する。

スモールビジネスの場合、会員制ビジネスを取り入れることで既存顧客に向けた顔の見える丁寧なフォローができ、顧客の維持管理がしやすいため、さらなる成長と安定した収益を目指すことができます。

2.会員制ビジネスで収益を上げる仕組み

会員制ビジネス 収益化 仕組み

会員制ビジネスで収益を得るには、以下の2つの方法があります。

◻︎ 有料会員
◻︎ 無料会員

それぞれ詳しく説明していきましょう。

2-1.会員制ビジネスで収益を上げる:①有料会員

会員制ビジネスの「有料会員」とは、利用者から会員組織の運営者へ直接お金が支払われるものです。

会員制ビジネス 有料会員

利用者がお店やサイトなどで会員となり、会員組織の運営者に対して商品やサービスの一定期間の利用料金を事前に定額で支払うことで、会員としての権利を受けます。

月額制や年会費制のサブスクリプションサービスのほとんどが、このように利用者から直接会費収入を得ることで、収益化しています。

一人の会員にかかる手間は、会員が増えるほど軽くなるため、会員数が増加すると収益率も比例して高くなるのが一般的です。

2-2.会員制ビジネスで収益を上げる:②無料会員

無料でどのように収益を上げるのか不思議に感じるかもしれませんが、会員制ビジネスにはYoutubeやFacebook、InstagramなどのSNSを活用して「無料会員」を持つ方法もあります。

利用者は会員になった意識のない場合が多いですが、「個人情報の提供と会員サービスの利用への同意」を、SNSの運営母体に対して行っています。

会員組織の運営者もSNSの利用者のひとりで、自分のアカウントの「フォロワー」が無料会員に当たります。

会員組織の運営者は無料会員であるフォロワーに対して情報発信し、フォロワーのリアクションを見て、商品やサービスのアイディアを得たり、自分のビジネスに興味・関心を持ってくれる層について情報を集めたりすることができるのです。

会員制ビジネス 無料会員

※Youtubeの場合は、チャンネル登録者の数によって、事業主はYoutubeの運営母体から広告収入を得ることもできます。

フォロワーに対して商品やサービスの宣伝をしたり、有料のイベントを開催したりすることでも、一部収益化することができます。

また、SNSを活用して認知度を上げ、無料会員を増やすことは、自社の商品やサービスに興味や関心を持つであろう見込み顧客を集めることに繋がります。

見込み顧客とは、将来自社の商品やサービスを購入してくれそうな人のことです。さらに以下のふたつに分けられます。

◎見込み客とは

顕在顧客自分の悩みや課題を認識しており、あなたが提供している商品やサービスについて興味や関心を持っている
潜在顧客自分の悩みや課題の認識はまだ明確でなく、あなたが提供している商品やサービスについても知らない

SNSでの発信は、この見込み客に接する機会を生じさせます。

自社の商品やサービスの存在を、日々の更新を通じて知らせることで認知度を上げ、共感によって親近感を持ってもらったり、商品やサービスの実際の使用シーンや必要性などを日常的に伝えたりできることから、将来の購入に結びつく繋がりができるのです。

また、無料会員であるフォロワーとのコミュニケーションを通して、自社の商品やサービスに関心を持つ層を割り出したり、反応の良い商品やサービスの絞り込みをしたりすることもできます。

無料会員に対して惜しみなく情報を提供してファン度を高めることで、直接会費を得る有料会員を将来的に作りやすくします。

3.会員制ビジネスの5つのメリット

会員制ビジネス メリット
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会員に対して商品やサービスを継続的に提供することで収益を得る会員制ビジネスには、主に以下のメリットがあります。

◻️ 継続的・安定的な収入の確保が見込める
◻️ 顧客ロイヤリティの向上が見込める
◻️ 顧客との関係性が強化ができる
◻️ ターゲットを絞り込んだ効果的なマーケティングができる
◻️ 収益の多角化が期待できる

それぞれ詳しく説明していきましょう。

3-1.会員制ビジネスのメリット:①継続的・安定的な収入の確保が見込める

会員制ビジネスの顧客は、商品やサービス、特典などを継続的に受け取るために会費を支払います。

会員組織の運営者は、月会費などによる会員からの定期的な収入が確保できるため、事業収益が安定します。

一期一会とも言える売り切り型のビジネスと比べると売上(=会費)の予測がしやすいため、商品を持っている場合は在庫管理なども容易にでき、翌月の見通しをつけて計画的に事業戦略を立てることができます。

3-2.会員制ビジネスのメリット:②顧客ロイヤリティの向上が見込める

顧客ロイヤリティとは、顧客が企業やブランドに対して愛着や信頼を感じている状態のことを指します。

一般的に、顧客と企業との接点や頻度が多いほど、顧客のロイヤリティは向上します。

会員制ビジネスは、商品やサービス、特典などを継続的に提供するビジネスモデルなので、そもそも顧客ロイヤルティの向上の効果が高いと言えます。

特に、スモールビジネスでビジネス立ち上げ間もない頃から会員になってくれる顧客ほどロイヤリティが高く、長期的・安定的な顧客関係を築くことができるのも特徴です。

顧客ロイヤリティの高い会員は、企業やブランドに対して愛着や信頼を感じているため、同様のサービスを提供する競合他社が出てきたとしても乗り換えるケースが少ないことも魅力に挙げられます。

3-3.会員制ビジネスのメリット:③顧客との関係性が強化ができる

会員制ビジネスでは、会員の声を拾い、特典やサービスに反映させることで、会員とのつながりを深めて関係を強化することができます。

特にスモールビジネスの場合、会員に対して細かいケアができることが強みとなります。

顧客の声を反映させて顧客の満足度を上げると、顧客はさらにその会員制ビジネスのファンになります。

継続的・安定的な収益に直接的に結びつくだけでなく、顧客の声を元にして改良する商品やサービス、特典は、ほかの会員にとっても魅力的なものであることが多いため、一人ひとりの会員を大切にすることが、ほかの会員の満足度も上げ、新規会員を増やすことにもつながるのです。

また、会員と運営者だけでなく、会員同士のコミュニティ形成を促すことでも、顧客満足度の向上や口コミによる新規会員獲得につなげることができます。

3-4.会員制ビジネスのメリット:④ターゲットを絞り込んだ効果的なマーケティングができる

会員の情報(年齢、性別、地域、趣味・嗜好、行動、購買履歴)は、企業にとって大事な資産です。

会員データを分析することで、商品やサービスが受け入れられるマーケットが見えてくるため、会員のニーズに合わせたサービスや特典を、ピンポイントで的確に提供することができます。

また、既存会員の属性と照らし合わせ、新規会員との接点を見出す方法にも展開することができます。
すでに効果の出ている情報に基づいたマーケティング施策が立てられるため、高い費用対効果も期待できます。

3-5.会員制ビジネスのメリット:⑤収益の多角化が期待できる

会員制ビジネスでは、会員に対して追加の製品やサービスを提供することが比較的容易にできます。

会員はすでにあなたの事業に対して少なからず愛着や信頼を持っているため、新しい商品やより高価格の商品の提案がしやすいのです。

関係性に裏付けられた状態で収益の多角化を図ることができるため、ビジネスの成長・拡大が期待できます。

また同時に、既存のビジネスで扱っている商品やサービスが高価格の場合にも、会員制ビジネスを取り入れることで、これまで利用していなかったお客さんに商品やサービスを届けられるようにもなります。

月額課金制にして一回あたりの単価を下げることで、興味・関心を持っている見込み客にお試し感覚で商品やサービスの提供をすることができるのです。

室内掃除ロボットのルンバや、サブスクリクションで利用できる新車など、実際に利用して良さを知ることで一層ファンになり、最終的な購買に結びつけようとするビジネスモデルが例として挙げられます。

4.会員制ビジネスの3つのデメリット

会員制ビジネス デメリット

会員制ビジネスのデメリットとして、主に以下の3つが挙げられます。

◻️ 見込み客に魅力を伝えて集客する必要がある
◻️ 会員へのきめ細かいサポートが大切
◻️ 徹底した顧客管理で会員を守る責任

それぞれの詳しい内容と、注意点について見ていきましょう。

4-1.会員制ビジネスのデメリット:①見込み客に魅力を伝えて集客する必要がある

会員制ビジネスは、大前提として会員がいなければ回らないビジネスです。

あなたの商品やサービスを継続利用しようと思わせるだけの魅力や特典がなければ、そもそも会員は集まりません。

そのため、見込み客に対して積極的なアプローチをして、魅力や特典を伝える必要があります。

とはいえ、1.会員制ビジネスとは顧客と一緒に育てるビジネスモデルでもお伝えしたように、見込み客が会員になる際の魅力は、必ずしも絶対値である必要はありません。

「会員組織の運営者の個人的な魅力」

「ここでしか得られない情報」

「割安感」

など、訴求できるポイントはいくつもあるものです。

なお、会員制ビジネス立ち上げ当初から大々的に広告展開するなどして大量の会員を得てしまうと、サポートしきれずに提供するサービスや特典の質が下がることがあります。

自分がサポートできる人数をしっかりと把握した上で、キャパシティに見合った集客をすることも覚えておきましょう。

4-2.会員制ビジネスのデメリット:②会員へのきめ細かいサポートが大切

特にスモールビジネスの場合、会員に対するサポートは、そのまま競合との差別化となり、会員のロイヤリティを高めることに繋がります。

そのため、会員の声を拾い、商品やサービス、特典に反映させる継続的な努力や姿勢が大切です。

とはいえ、「すべての会員様は神様ではない」という認識も、会員制ビジネスを継続させるためには必要不可欠なことと言えます。

3-3.会員制ビジネスのメリット:③顧客との関係性が強化ができるの項でもお伝えしましたが、会員制ビジネスでは、会員同士の交流・結びつきも、会員制ビジネスを成功させるひとつの要素となります。

会自体の雰囲気や、ほかの会員のプライバシーや立場が危険にさらされると判断される場合は、特定の会員を強制退会させるなどの強い態度も、時に必要になるのです。

4-3.会員制ビジネスのデメリット:③徹底した顧客管理で会員を守る責任

会員の顧客情報をしっかりと管理することは、会員制ビジネスを続ける上で、次の2つの意味で非常に重要なものです。

◻︎退会リスクを下げる
◻︎情報漏洩のリスクを避ける

それぞれ詳しく見ていきましょう。

◾️退会リスクを下げる

会員制ビジネスでは、既存会員情報を分析することで、サービスや特典の内容やタイミングに反映させ、退会させない仕組みづくりを継続的に行います。

◻︎どのタイミングで入会したのか?
◻︎どんな経緯で入会したのか?
◻︎商品やサービスの追加購入はあるか?
◻︎イベント等への参加率はどうか?
◻︎特典の使用歴はどれくらいか?
◻︎個人情報の更新はされているか?
◻︎支払い状況はどうなっているか?

こうした細かい項目について管理することで、会員の活性度や効果的なイベント、新規顧客獲得へのヒントが得られるのです。

継続的に会費を払ってくれる会員に対し、飽きさせない魅力的な提案をし続けることは、会員組織の運営者としての責任と言えるでしょう。

定期的に顧客管理を行い、相応な対策を摂ることで、退会リスクを下げることができます。

◾️情報漏洩のリスクを避ける

特にスモールビジネスの場合に注意したいのが、セキュリティ対策です。

会員組織の運営者は、会員のさまざまな個人情報を扱うことになります。

住所・氏名だけでなく、先述した会員のさまざまな情報が万が一外部に盛れると、あなたの会員はある日突然、多種多様な勧誘や大量の迷惑メールを受けることになるかもしれません。

規模の大小や人数の多少に関わらず、会員を守るために万全のセキュリティ対策を行うことは、会員組織の運営者としての責任と言えます。

5.会員制ビジネスの6つの種類

会員制ビジネス 種類

会員制ビジネスは、基本的にどんな業種・業態でも取り入れることのできるものですが、主に以下の6種類に分けることができます。

◻️ 専門分野型
◻️ 学習型
◻️ コミュニティ型
◻️ 店舗型
◻️ 情報提供型
◻️ 商品提供型

これらは完全に分離されるものではなく、融合スタイルもあります。具体的にどんなものがあるのか、それぞれ見ていきましょう。

5-1.会員制ビジネスの種類:①専門分野型

専門分野型の会員制ビジネスとは、専門の知識やスキルをもつ人材が、その知識やスキルを一定期間ごとのサービスとして提供するものです。

◎専門分野型会員制ビジネスの業種等

◻︎コンサルタント
◻︎コーチ
◻︎カウンセラー
◻︎セラピストなど

コーチングやカウンセリング、セラピーなどの施術料は、通常一回のセッションごとに支払われるものです。

それを月額制にすることで、長期的に腰を据えて会員の問題解決や目標達成に向き合うことができます。

問題解決や目標達成までの道のりをひとつひとつ併走するため、一度会員になると、途中で退会することなく長期間サービスを利用し続けてくれるメリットがあります。

ただし、減量など数値目標がある場合、数値を達成するとそこでサービスの提供が終了してしまうため、減量した先にある夢など、さらなるベネフィットを叶える新たな目標を組んだり、新規顧客の集客を常に考えたりする必要性が出てきます。

会員制ビジネスの中でも、特にスモールビジネスで取り入れやすい型と言えます。

5-2.会員制ビジネスの種類:②学習型

学習型の会員制ビジネスとは、月謝を支払ってレッスン形式で知識や技能を習得する生涯学習です。

◎学習型会員制ビジネスの業種等

◻︎ピアノ教室
◻︎英会話教室
◻︎料理教室
◻︎スイミング
◻︎ヨガ
◻︎着物の着付けなど

従来、対面形式で地域住民を対象としたものが多い型でしたが、Zoomなどのオンラインで指導をすることで、全国・全世界から集客をすることが可能になりました。

オンライン化することで、施設使用料や交通費などの経費がかからない分、会費を安くして会員数を増やしたり、一回の指導時間を長くして満足度を高めたりなど、手法はさまざまです。

マンツーマンのイメージが強いジャンルですが、対面の交流会を開催したり、オンラインでも座学の場合は同じレベルの会員複数を一度に教えたりすることで、会員同士の関係性を構築することも大切です

会員のレベルに合わせて、習得できる技能を段階的に示すことで、継続的な学習を促します。

5-3.会員制ビジネスの種類:③コミュニティ型

コミュニティ型の会員制ビジネスとは、共通の趣味や興味のある人たちを集めて情報交換を促し、収益につなげるものです。

◎コミュニティ型会員制ビジネスの業種等

◻︎ファンクラブ
◻︎オンラインサロンなど

同じ趣味を持つ人達同士の情報交換や交流、共感を目的としているため、規模の大小に関わらず、会員と会員組織の運営者、会員同士の結びつきが強く、安定性・継続性の高い会員制ビジネスを作り出すことができます。

6種類ある会員制ビジネスの中でもっとも接触頻度が多く、会員の声を拾いやすいため、会員との信頼関係の構築がしやすく、強い愛着を持ってもらえます。

口コミによる新規顧客が得やすい反面、運営を誤ると会員同士のトラブルが起きたり、一度に複数の会員が退会したりするなどのリスクもあるため、会員組織の運営には「会」自体の文化や節度、風紀などを守る注意が求められます。

5-4.会員制ビジネスの種類:④店舗型

店舗型の会員制ビジネスは、物理的な空間の所有者が、会員に対してその空間と付随するサービスを提供するものです。

◎店舗型会員制ビジネスの業種等

◻︎ゴルフ場
◻︎スポーツジム
◻︎レストラン
◻︎整体院
◻︎エステサロンなど

店舗型の会員制ビジネスでは、会員に対して「割安感」または「優越感」を提供することが特典になります。

店舗型会員制ビジネスで提供するもの

割安感会費で元が取れる、割安に利用できるなどの金銭的なメリットの提供
優越感会員しか利用できない、会員だけに限定開放される時間などの優先的なメリットの提供

割安感を与える店舗型会員制ビジネスのわかりやすい例としては、ゴルフ場やスポーツジムなどが挙げられます。

優越感を与える店舗型会員制ビジネスとしては、大型スーパーのコストコや会員制レストランなどが思い浮かぶでしょう。

店舗型会員制ビジネスの最大のメリットは、会員を安定的に確保することで、テナント料などの固定費を会費でまかなうことができる点です。

会員ではない流動客からの売上だけで固定費を支払う場合、流動客が減ると、売上から経費を差し引いた収益が大きく下がってしまいます。

しかし、会費収入で固定費をまかなうことができれば、流動客と同じサービスを会員に対して安く提供しても、来店して利用してもらった分については、ほぼ収益にすることができるのです。

また、店舗型の会員制ビジネスでは、会員に対して5-3.会員制ビジネスの種類:③コミュニティ型の要素を提供することで、さらに会員とのつながりを強化し、口コミを広げやすくすることができます。

5-5.会員制ビジネスの種類:⑤情報提供型

情報提供型の会員制ビジネスとは、専門性および秘匿性の高い有益な情報を会員限定で提供するものです。

◎情報提供型会員制ビジネスの業種等

◻︎有料メールマガジン
◻︎NOTEの有料コンテンツなど

一つの分野に特化したスキルやノウハウ、コンテンツを会員だけに向けて配信するため、会員にとっては「そこでしか得られない情報」が魅力になります。

情報提供型の会員制ビジネスは、6種類ある会員制ビジネスの中で、もっとも高い収益率を上げられる可能性があります。

なぜなら、提供する情報を会員それぞれにカスタマイズするものではなく、一度にひとつの情報を複数の会員に届けることができるため、会員数が増えれば増えるほど、同じ労力で収入が増えるからです。

一方で、NetflixやAmazonのプライム&ビデオなども、情報提供型の会員制ビジネスに当たります。

こちらは会員組織の運営者が大量のコンテンツを持ち、会員は会費を払うことで自分の好きなコンテンツを選んで視聴することができる仕組みで、大資本を持つ企業ならではの情報提供型会員制ビジネスと言えます。

5-6.会員制ビジネスの種類:⑥商品提供型

◎商品提供型会員制ビジネスの業種等

◻︎化粧品やサプリメントの定期購入
◻︎掃除道具のリース
◻︎ファッションアイテムのレンタルなど

商品提供型の会員制ビジネスは、会費のあるものとないものに分けられます。

◎商品提供型の会員制ビジネスの会費

会費のあるものファッションアイテムや生花、掃除道具など会員が「定期的に取り替える」必要性を感じているもの
会費のないものサプリメントや化粧品、生鮮食品など、物理的になくなる消耗品。商品を定期的に継続購入することを前提としている。会費ではなく都度商品代金を得る。

どちらも会員からの退会申請がない限り、定期的に商品を送り続けたり、商品をレンタルし続けたりします。

定期的に商品を送るという物理的な接点があるため、会報誌を入れて関係性の構築を促したり、同梱広告などでさらなる収益を上げたりすることも期待できます。

6.会員制ビジネス6つの種類ごとの成功事例

会員制ビジネス 成功 事例

スモールビジネスで会員制のビジネスモデルを取り入れ、成功している事例を、会員制ビジネスの種類ごとにご紹介します。

6-1.【専門分野型】理解を行動に変換させるための併走トレーナー

会員制ビジネス 事例 専門分野

こころのABC研究所は、NLPという目標達成に導く心理学について、体系的・実践的な学びを提供するスクールです。

ここでは会員を対象に、NLPを行動レベルで体現できるようにするオンラインサロンを展開しています。

NLPは心理学なので、書籍を読んだりセミナーを受けただけでも、頭で理解することはできます。

しかし、それだけでは日常の行動レベルに落とし込んで体現することができないため、米国NLP™協会認定資格を持つNLPトレーナーが、一人一人の理解度や体現度に合わせて併走することで、それぞれの描く「最高の人生」の実現をサポートするものです。

会員仲間との交流や実践の機会もあるため、教科書だけでは分からないメソッドを体得することができます。

こころのABC研究所の基本情報

所在地大阪府大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエストオフィスタワー19階
連絡先TEL:06-6450-9369、お問い合わせフォーム
入会金30,000円(税抜)
月会費18,700円(税抜)(税込20,570円)

6-2.【学習型】自分のペースで学ぶ&会員同士で夢を語る

会員制ビジネス 事例 学習

ブルーストーンアカデミーは、日本最大級の女性向け投資コミュニティです。

3日間の集中講座や動画で投資についての体系的な学びを提供する一方で、「まったくの初心者なので人前で質問することすら気が引ける」という方向けの会員制スクールを主宰しています。

ひとつ一つ理解・納得してそれぞれのペースで投資の知識を学びながら、会員同士の交流会で夢や目標、実践度についての情報交換をすることができるため、何かと不安や心配の多い投資をしっかりと実現することができます。

投資は世界情勢の影響を受けるものなので、学習型の会員制ビジネスで常に専門家の最新情報を提供してもらえることも安心です。

ブルーストーンアカデミーの基本情報

所在地東京都中央区日本橋小伝馬町14-6 小伝馬町スクエア6階
連絡先お問い合わせフォーム
月会費会員制スクールVIP会員:55,000円(税別)プレミアム会員:4,980円(税込)スタンダード会員:2,980円(税込)

6-3.【コミュニティ型】大家さんならではの悩みを共有&解決

会員制ビジネス 事例 コミュニティ

大家さん学びの会は、「不動産投資・賃貸経営の悩みは、現役の大家さんに聞くのが一番!」というスローガンの下、不動産賃貸業を営んでいる方、これから不動産賃貸業を始める方、事業者や士業の方たちが情報交換するためのオンラインサロンです。

2023年4月1日時点で、会員数500名以上、全国7拠点で活動をしています。

会員になると、不動産賃貸業の悩みや問題を解決できる専門家や業者をその日に紹介してもらえる勉強会に参加できたり、会員限定の掲示板を利用して、日々のちょっとした不便や不満の相談ができたり、大家さんが知っておきたい情報をリアルタイムで交換することができます。

まだ物件を持っていない方から、すでに10棟以上所有している方まで、所持数に合わせた交流会もあるため、会員同士でレベルや段階を踏まえたロールモデルを見つけることもできます。

大家さん学びの会の基本情報

所在地東京都豊島区東池袋3-1-1サンシャイン60 45階
連絡先お問い合わせフォーム
入会金11,000円(税込)
月会費5,500円(税込)

6-4.【店舗型】割安感と優越感を同時に叶える特別なプライベートサロン

会員制ビジネス 事例 店舗

gitaは東京の神楽坂と上板橋にある美容室で、神楽坂の店舗で会員制ビジネスを取り入れています(募集は店舗の紙媒体でのみ行っています)。

会員になると、担当アドバイザーと相談しながら月1~3回の施術が受けられます。

ヘアスタイルだけでなく、ヘッドスパや育毛まで含んだトータルケアをカスタマイズでオーダーできるため、いつも・いつまでも美しい状態でいられます。

自宅で使用するホームケアもサロン指定の物を提供してもらえるうえ、LINEなどでいつでも相談やアドバイスを受けられるため、人前に出る機会の多い方や美意識の高い方にとって、とても心強い会員制ヘアサロンと言えます。

gitaの基本情報

所在地東京都新宿区筑土八幡町4-24 1F
連絡先お問い合わせフォーム
月会費40,000円

6-5.【情報提供型】無料提供情報の圧倒的な質・量で差別化し有料会員キャンセル待ち

会員制ビジネス 事例 情報

エネルギーナビゲーターの大幡ハルミさんは、太陽系内の太陽・月・惑星・小惑星などの天体の位置や動きを読み取り、星読み+秘数学+タロットなどのシンボルを使って総合的に人間や社会のあり方を占うアストロロジーを提供しています。

Academy of Universe CodeというチャンネルをYoutubeで持ち、スピリチュアルなメッセージを適宜配信しながら、星の読み方も教えています。

2020年から主宰を始めた会員制サロンでは、より専門的かつ高度な星読みの方法を指導していて、常時キャンセル待ちが出ているほどの人気です。

驚くべきは、Youtubeで無料提供している情報の質がものすごく高いこと。有料会員になることで得られるだろう情報への期待感が高まります。

Youtube、Twitter、Facebook、アメブロと、SNSを活用して無料会員を集め、有料の会員制ビジネスにつなげている、スモールビジネスの起業家にとってお手本にしたいスタイルです。

大幡ハルミさんの基本情報

所在地アメリカ合衆国
連絡先お問い合わせフォーム

6-6.【商品提供型】毎月異なる天然石で興味付けして資格検定に導く

会員制ビジネス 事例 商品

日本スピリチュアルジュエリー協会は、天然石のエネルギーを作家の手で調整し、持ち主のパートナーとして願いを叶えるためのサポートをする「スピリチュアルジュエリー」の制作と、作家養成を行っています。

会員になると、エネルギー調整された天然石と、チャネリングメッセージカードが毎月届きます。また、エナジーアチューンメントと呼ばれる、集中的にチャクラの調整をするスピリチュアル・セッションを割引価格で受けられる特典があります。

商品から興味を持った会員を、資格取得や仕事まで将来に渡って丁寧にフォローする仕組みを構築しています。

日本スピリチュアルジュエリー協会の基本情報

所在地東京都港区麻布十番1-5-10 アトラスビル4F
連絡先TEL:03-6403-0821、mail:info@sjaj.org、お問い合わせフォーム
月会費ブライトミューズ☆メンバー:9,800円(税込)

7.会員制ビジネスの設立をご検討であればご相談ください

会員制ビジネス サポート

会員制ビジネスを設立するなら、ぜひ「会員制ビジネスマーケティングラボ」にご相談ください。

会員制ビジネス6つの成功事例でご紹介したビジネスをはじめ、たくさんの個人起業家や中小企業の経営者様が、会員制ビジネスマーケティングラボで会員制ビジネスの構築を学び、安定した収益を上げています。

「毎月ほぼ決まった会費収入があることで精神的余裕が生まれた」

「自分のビジネスでも会員制が取り入れられ、収益率が上がった」

会員制ビジネスマーケティングラボなら、20年以上の実績を積んだコンサルタントが、どんな業種・業態であっても、会員制ビジネスの立ち上げまで導きます。

また、すでに会員制ビジネスを取り入れている方でも、集客方法や「種類」の見直しをすることで、2本目・3本目の会員制を立ち上げて、より強固な基盤を作り上げることができます。

実際に会員制ビジネスを始めた方の多くが「会員制を取り入れてよかった」と言う一方で、「もっと早く始めればよかった」とも言っています。

記事中でもお伝えしましたが、会員制ビジネスを成功させる最初の一歩は、無料で惜しみなく情報を提供することです。

その秘訣に従って、このテキストではお伝えしきれなかった「会員制ビジネスの作り方」を、5本の動画とメールで無料解説します。

あなたの事業を安定的・継続的に拡大させ、精神的にも経済的にもゆとりのある人生を送るため、会員制ビジネスマーケティングラボをパートナーとしていただけると幸いです。

まとめ

今回は、会員制ビジネスの基礎知識をお伝えしました。

会員制ビジネスの会員には、以下の2つのタイプがあります。

有料会員商品やサービス、特典を提供し、利用者から直接会費収入を得る
無料会員見込み客にアプローチして知名度とファン度を高め、将来の有料会員を育てる

会員制ビジネスのメリットとデメリットは、以下の通りです。

メリット◻️ 継続的・安定的な収入の確保が見込める
◻️ 顧客ロイヤリティの向上が見込める
◻️ 顧客との関係性が強化ができる
◻️ ターゲットを絞り込んだ効果的なマーケティングができる
◻️ 収益の多角化が期待できる
デメリット◻️ 見込み客に魅力を伝えて集客する必要がある
◻️ 会員へのきめ細かいサポートが大切
◻️ 徹底した顧客管理で会員を守る責任

会員制ビジネスの種類は、以下の通りです。

◻️ 専門分野型
◻️ 学習型
◻️ コミュニティ型
◻️ 店舗型
◻️ 情報提供型
◻️ 商品提供型

この記事が、すでに展開しているあなたのビジネスや、これから起業をしようと考えているあなたのビジネスで、継続的・安定的な収益を得る一助となりますように。