この記事では、あなたの人生を変えるかもしれないアドラーの20の名言をご紹介します。
アルフレッド・アドラーは「アドラー心理学」と呼ばれる流派と精神医学を確立した心理学者です。
かの有名なフロイト博士とユング博士と並ぶ深層心理学の巨匠。当時3人は一緒に研究していましたが、アドラー36歳のときフロイトの学説に対立し、フロイトとは決別します。
そんなアドラーは生前、数々の名言を世に残しました。そのなかでも厳選した20の名言をご紹介します。
・アルフレッド・アドラーの名言集20選
・考え方を変えるだけで人生は変わる
人生と人間関係はどんな関わりなのか、考え方が変わるかも知れません。
目次
- 1 アルフレッド・アドラーの名言集20選
- 1.1 子供は感情でしか大人を支配できない。大人になってからも感情を使って人を動かそうとするのは、幼稚である。
- 1.2 叱られたり、ほめられたりして育った人は、叱られたり、ほめられたりしないと行動しなくなる。そして、評価してくれない相手を敵だと思うようになるのだ。
- 1.3 「よくできたね」とほめるのではない。「ありがとう、助かったよ」と感謝を伝えるのだ。感謝される喜びを体験すれば、自ら進んで貢献を繰り返すだろう。
- 1.4 苦しみから抜け出す方法はただひとつ。他者を喜ばせることだ。自分に何ができるかを考え、それを実行すればいい。
- 1.5 人の心理は物理学と違う。問題の原因を指摘しても、勇気を奪うだけ。解決法と可能性に集中すべきだ。
- 1.6 健全な人は、相手を変えようとせず自分がかわる。不健全な人は、相手を操作し変えようとする。
- 1.7 あなたが悩んでいる問題は本当にあなたの問題だろうか。その問題を放置した場合に困るのは誰か、冷静に考えてみることだ。
- 1.8 判断に迷ったら、より多くの人間に貢献できる方を選べばいい。自分よりも仲間たち、仲間たちより社会全体。この判断基準で大きく間違うことはまずないだろう。
- 1.9 重要なことは人が何を持って生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなすかである。
- 1.10 どうしたらみんなを喜ばすことが出来るかを毎日考えるようにしなさい。そうすれば憂鬱な気持ちなど吹き飛んでしまいます。反対に自分のことばかり考えていたら、どんどん不幸になってしまいます。
- 1.11 自分だけでなく仲間の利益を大切にすること。受け取るよりも多く相手に与えること。それが幸福になる唯一の道だ。
- 1.12 できない自分を責めている限り、永遠に幸せにはなれないだろう。今の自分を認める勇気を持つ者だけが、本当に強い人間になれるのだ。
- 1.13 「やる気がなくなった」のではない。「やる気をなくす」という決断を自分でしただけだ。「変われない」のではない。「変わらない」という決断を自分でしているだけだ。
- 1.14 「自分は役立っている」と実感するのに、相手から感謝されることや、ほめられることは不要である。貢献感は「自己満足」でいいのだ。
- 1.15 「暗い」のではなく「優しい」のだ。「のろま」ではなく「ていねい」なのだ。「失敗ばかり」ではなく「たくさんのチャレンジをしている」のだ。
- 1.16 他人のことに関心を持たない人間は苦難の道を歩まねばならず、他人に対しても大きな迷惑をかけることになる。人間のあらゆる失敗はそういう人たちの間から生まれるのです。
- 1.17 人生が困難なのではない。あなたが人生を困難にしているのだ。人生はきわめてシンプルである。
- 1.18 遺伝もトラウマも、あなたを支配してはいない。どんな過去であれ、未来はいまここにいるあなたがつくるのだ。
- 1.19 人は失敗を通じてしか学ばない。
- 1.20 強く見せる努力は止めて、強くなる努力をすべきだ。
- 2 考え方を変えるだけで人生は変わる
アルフレッド・アドラーの名言集20選

心理学者アルフレッド・アドラーの名言とはどんな言葉なのでしょうか。その内容と意味を考察していきます。
子供は感情でしか大人を支配できない。大人になってからも感情を使って人を動かそうとするのは、幼稚である。
子供は物事を支配するのに感情でしか達成できません.
しかし、大人になってもすぐに泣いたり怒ったりするのは、内面的に幼稚な人だと考えます。
叱られたり、ほめられたりして育った人は、叱られたり、ほめられたりしないと行動しなくなる。そして、評価してくれない相手を敵だと思うようになるのだ。
昔はご褒美を利用し、アメとムチで人が育つと信じる人が多くいました。
ですが、それは間違いです。自分の意志で行動できなくなり、一生誰かにご褒美を求める人生になってしまいます。
人は人をコントロールしようとしてはいけないのです。
「よくできたね」とほめるのではない。「ありがとう、助かったよ」と感謝を伝えるのだ。感謝される喜びを体験すれば、自ら進んで貢献を繰り返すだろう。
ほめるのは上から目線です。
子供にはそれが理解できないかもしれませんが、大人には分かります。
感謝とほめる言葉は意味が違うのです。また、喜びの種類と心の温かさも違います。
苦しみから抜け出す方法はただひとつ。他者を喜ばせることだ。自分に何ができるかを考え、それを実行すればいい。
与えてもらうばかりの人生と、人に与える人生。
一見、与えてもらう方が幸せだと思うかも知れませんが、人に与え喜ばせることで幸福度は高まるのです。
自分の幸せだけを考える生き方は人が離れていきます。そして孤独になります。
人の心理は物理学と違う。問題の原因を指摘しても、勇気を奪うだけ。解決法と可能性に集中すべきだ。
問題の原因を指摘し責めたてることは、相手の勇気をくじく行動であり現代でもそれを「よかれ」と思って行っている人が多いです。
しかし、これでは何の解決にもなりません。問題は原因ではなく、解決法と可能性という前向きな勇気を持つことです。
健全な人は、相手を変えようとせず自分がかわる。不健全な人は、相手を操作し変えようとする。
人間は人をコントロールしようとしてはいけません。
自らが行動し変わることで、周りの人も徐々に変わってきます。
自分は何もせず人に指示ばかりしている人からは何も生まれず、人は自然と離れていきます。
あなたが悩んでいる問題は本当にあなたの問題だろうか。その問題を放置した場合に困るのは誰か、冷静に考えてみることだ。
何かしらの問題を抱えている人は多いですが、実はそれが自分の問題ではなく他の人の問題だったということが多くあります。
そして何かしらの問題に対して解決できるのは、自分の問題だけだということをあまり人は知りません。
判断に迷ったら、より多くの人間に貢献できる方を選べばいい。自分よりも仲間たち、仲間たちより社会全体。この判断基準で大きく間違うことはまずないだろう。
幸せの三原則は、「自分自身が好きかどうか、よい人間関係を持っているかどうか、人や社会に貢献しているかどうか」です。
間違った判断をしそうになったら仲間に聞けばいい、それで結果的にみんなが幸せになったら最高ですね。
重要なことは人が何を持って生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなすかである。
自分にないものを欲しがるのが人間です。他の人が自分にないものを持っているからといって幸せでしょうか?そうではありません。
「自分にすでに与えられているものを、最大限に活かしなさい」という教えです。
どうしたらみんなを喜ばすことが出来るかを毎日考えるようにしなさい。そうすれば憂鬱な気持ちなど吹き飛んでしまいます。反対に自分のことばかり考えていたら、どんどん不幸になってしまいます。
人を笑わせたり喜ばせたりすると、自然と自分の周りに人が集まってきます。
「この人といると楽しい」そう思ってもらえたら、自分も相手も楽しくて幸せです。
自分のことばかり考えていると周りに目がいかず、笑顔もなくなり人は遠ざかっていきます。
自分だけでなく仲間の利益を大切にすること。受け取るよりも多く相手に与えること。それが幸福になる唯一の道だ。
自分だけの利益や幸福は自分のためにならず、一瞬の幸福感を得るだけです。
大切な仲間や他人の利益を考え行動することで、結果的に自分と相手が幸せになれるのではないでしょうか。
できない自分を責めている限り、永遠に幸せにはなれないだろう。今の自分を認める勇気を持つ者だけが、本当に強い人間になれるのだ。
できない原因が自分だと責めても先には進めません。
それが自分なのだと認め、失敗は経験だと学ぶことで人は強くなれるのです。
「やる気がなくなった」のではない。「やる気をなくす」という決断を自分でしただけだ。「変われない」のではない。「変わらない」という決断を自分でしているだけだ。
自分の感情をコントロールするのは誰でもなく自分自身です。
自己決定が自分の行動を決めてしまうということを、誰よりも自分が分かっていないという事実を人はあまり知りません。
「自分は役立っている」と実感するのに、相手から感謝されることや、ほめられることは不要である。貢献感は「自己満足」でいいのだ。
人間の行動はすべて自分が決めています。
何かをしたくて目的があるから行動するのです。
それは誰かにほめられるためではなく、自己満足を得るためなのです。
「暗い」のではなく「優しい」のだ。「のろま」ではなく「ていねい」なのだ。「失敗ばかり」ではなく「たくさんのチャレンジをしている」のだ。
人間はその人の「ものの見方」によって、どんな風にも変わるということ。
「にぎやか」なのを「うるさい」と感じる人もいます。
人の見方というのはさまざまですが、真実は感情と比例しないのです。
他人のことに関心を持たない人間は苦難の道を歩まねばならず、他人に対しても大きな迷惑をかけることになる。人間のあらゆる失敗はそういう人たちの間から生まれるのです。
他人に興味がなく関心を持たないということは、人とのつながりがなく助け合いや感謝も知りえない人生ということ。
それによって、人に迷惑をかけることは明らかです。
人生は他人と関わらずに生きていけないことを知りましょう。
人生が困難なのではない。あなたが人生を困難にしているのだ。人生はきわめてシンプルである。
今あなたが生きている今日は、すべてあなたが選んだ人生なのです。
遺伝もトラウマも、あなたを支配してはいない。どんな過去であれ、未来はいまここにいるあなたがつくるのだ。
どんな過去のことも、今のあなたを「今」変えることはできません。
過去は変えられませんが、未来は今のあなたがこれから作っていくのです。
人は失敗を通じてしか学ばない。
誰しも失敗をするのは嫌なことですが、失敗をするためには行動するしかありません。
頭で考えいくら勉強しても行動して経験に勝る学びはないのです。
強く見せる努力は止めて、強くなる努力をすべきだ。
うわべの努力は何の身にもなりません。努力をしているように見せかけても、本気でその物事に対して努力しないのなら時間の無駄。
少しでも人生を楽しく無駄にしたくないなら、本気で努力するべきです。
考え方を変えるだけで人生は変わる

私たち人間は、さまざまな人間関係の成り立ちによって人生を過ごしています。人生のほとんどの問題が対人関係だと言っているのが、アドラー心理学です。
今の自分が不幸だと何事もあきらめたり、落ち込んだりしている人もいるでしょう。しかし、人は過去の出来事によって未来を進めないことは何もありません。
なぜなら、人は変われるからです。
たとえ今の自分が不幸だと感じているとしても、「考え方」を変えるだけで進む道が見えてくるのではないでしょうか。
人が変わるのに年齢も場所も時代も関係ないのです。生きている限り人は変われます。自分で変われるという決断をすれば、人は幸せになれるのです。
アドラー心理学を詳しく解説した名著「嫌われる勇気」の情報は下記ページを参考にしてください。