「老後の生活には年金以外に2,000万円の収入が必要」という衝撃的な発表がされましたが、一般的な給料で退職金もそこまで期待できない方の場合、定年まで2,000万円もの大金を用意するというのは決して簡単なことではありません。
毎月の給料が高い方や数千万円の退職金が出る方であればそこまで危機感を持つ必要はありませんが、そこまで恵まれた環境で働けている人は労働者の中でもほんの一部です。
そういったこともあって将来に不安を感じ、会社からもらえる給料以外に収入を得たいと考えている方は多いのではないでしょうか?
働き方改革が進み副業を解禁する会社が増えてきたということもあって、会社からもらえる給料以外に収入を作ろうと考えることは賢い選択だと言えますが、収入を増やそうと考えた場合に覚えておいた方がいいのが収入の種類について。
というのも、収入には「フロー収入」と「ストック収入」という2種類の収入があって、それぞれにメリットとデメリットがあるからです。
そこでこの記事では、フロー収入とストック収入について詳しく解説していきたいと思います。
将来に不安を感じている方や会社からもらえる給料以外にも収入のルートを確保しておきたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
フロー収入とストック収入の違いとは
冒頭で収入にはフロー収入とストック収入という2種類の収入があると解説してきましたが、フロー収入とストック収入はどういうタイプの収入形態でどういった違いがあるのでしょうか?
それぞれの収入形態について詳しくみていきましょう。
フロー収入
まずはフロー収入についてみていきましょう。
フローは流れを意味することから、安定性のない収入であり、何かしらの対価を払うことで得られる収入のことを指します。
例えば、家にある不用品を売って得られる収入は一時的なもので、不用品という対価を払うことで得られます。また会社員として働くことで得られる毎月の給料も、労働力や時間という対価を払うことで得られる収入なので、フロー収入ということになります。他にも、パチンコや競馬などのギャンブルで勝ったお金や、単発のバイトで得たお金もフロー収入になります。
またビジネスにおいてもフロー収入型のビジネスでは、対価を払って売上を上げることになります。コンビニやスーパーなどの小売店が代表的なものとしてあげられます。
フロー収入型のビジネスの場合、基本的に顧客との関係は継続的な関係ではなくその時々の関係になります。売り上げが上がっても一時的なもので、収益を得るチャンスは毎月一定ではありません。
そのため、その都度顧客と関係を構築していく必要があります。
ストック収入
何かしらの対価を払うことで得られる収入とは異なる収入形態がストック収入です。
ストック収入とは、その名の通りどんどん蓄積していくタイプの収入形態です。
ストック収入には、不動産収入や株式の配当金による収入などが代表的なものとしてあげられます。アパートなど不動産を所有して、誰かに貸し出ししていれば毎月家賃収入が入ります。
また会員を確保するようなタイプのビジネスもストック収入型のビジネスになります。例えばファンクラブの場合は、会員を集めることで毎月一定の収入が得られ、会員数が増加することで毎月の収入も増えていき、収入が積みあがっていきます。
最近は毎月決まった金額でサービスを利用できるサブスクリプションタイプのビジネスが盛んですが、サブスクリプション型のビジネスは代表的なストック収入型のビジネスモデルになります。他にも代表的なストック収入として携帯電話やインターネット事業があり、毎月固定の収入が得られます。
その都度顧客との関係を構築するフロー収入型のビジネスとは異なり、顧客との関係を継続していくことで収益をあげることができるようになっています。
フロー収入とストック収入のメリット・デメリット
収入の種類でありそれぞれ違った性質を持つフロー収入とストック収入。
では、フロー収入とストック収入には、それぞれどういったメリット・デメリットがあるのでしょうか?
フロー収入とストック収入のメリット・デメリットについてみていきましょう。
フロー収入のメリットとデメリット
フロー収入のメリットには、「大きな収益を上げやすい」という点があげられます。
ストック収入のように安定した収入が続くわけではありませんが、収益を短期間で2倍や3倍にすることができます。
代表的なフロー収入としては株式の売買で得られる収入が上げられますが、株の値動きによってはかなりの収入が見込めます。宝くじが当たれば、一気に巨額のお金が手に入ります。
また、ビジネスの観点で見た場合も同様です。例えば、小売業を営んでいてある商品が大ヒットするなどした場合も、一時的に爆発的な収入源になることがあります。
その一方で、フロー収入やフロー収入型のビジネスには継続性がないというデメリットがあります。
株の売買で得られる収入は毎月得られるようなものではありませんし、一つの商品が大ヒットしたことであげられる利益もずっと続くわけではありません。
つまり、収入が増えるのも早ければ減るのも早いという特性があるわけです。
ストック収入のメリットとデメリット
次にストック収入のメリットとデメリットについてみていきましょう。
ストック収入のメリットは名前からも分かる通り、収入がどんどん蓄積されていくところにあります。
例えば、アパートを立て部屋を貸し出すことで収入を得ていた場合、アパートの数(貸し出せる部屋の数)が増えれば増えるほど収入が増えていきます。
しかも、退去者が出ない限り基本的に前月の収入が継続してくれるので、長期的に安定した収入が見込めるようになります。
ストック収入型のビジネスであるサブスクリプション型のサービスもそういった特徴があります。
サブスクリプション型のサービスは会員になって毎月決まった金額を支払うことでそのサービスが利用できるようになりますが、退会者が出ない限り前月の売上を保った状態でどんどん利益を上乗せしていくことができます。
ストック収入のメリットは、一度収入があがる仕組みを作ってしまえば、労働時間や労力が少なくても安定した収入を得られる点にあります。
一方、デメリットとしてはフロー収入のように爆発的な収入は見込めないというところがあげられます。
というのも、ストック収入で得られる収入の一つ一つはフロー収入のように大きな額になることはなく、基本的に小額です。
そのため、少しずつしか収入を増やすことができません。
コツコツと時間をかけて積み上げていくタイプの収入だと言えるわけですね。
またアパートや不動産を保有するためには初期費用がかかることから、ある程度まとまったお金が必要となる点もデメリットになります。
フロー収入からストック収入を増やしていくことが大切
ここまで読み進めていただいた方であれば、フロー収入よりもストック収入の方が魅力的だと思ってもらえているかと思います。
実際、収入を安定させたり増やしていきたいのであれば、フロー収入よりもストック収入の比率をどんどん増やしていくべきです。
フロー収入の多くは一時的なものであり、時間の切り売りとなります。
一方ストック収入であれば、一度仕組みを構築してしまえば、作業量は同じでも報酬金額はどんどん増えていきます。
毎月の収入を安定させつつ、どんどんと毎月の収入の額を増やしていくことが可能なのです。
ですので、フロー収入によってある程度収益が安定してきたら、どんどんストック収入を得るための準備に投資し、ストック収入の割合を増やせるようにしていきましょう。
ストック収入は複数あるとよい
ストック収入の優れた特徴として、自分の時間の切り売りではなく、仕組みを作ることが収入につながる点があげられます。
自分の労働が原資になっている場合は限界がありますが、仕組みづくりには制限がありません。つまり、ストック収入であれば複数作ることが可能であり、仕組みによって収入源を増やしていくことができます。
また一つのストック収入の収入が途絶えてしまったとしても、複数のストックビジネスを保有することで収入が安定します。不動産や株式投資だけではなく、ストック収入型のビジネスを構築するなど仕組みの作り方次第で可能性は広がります。
ビジネスをする場合もフロー収入型のビジネスよりストック収入型のビジネスがおすすめ
もし投資などではなくビジネスで収入を得たいと考えている場合も、フロー収入型のビジネスではなくストック収入型のビジネスを展開していくことをおすすめします。
その方が毎月の売上を安定させることができますし、何よりストック収入型のビジネスは今の時代にマッチしています。
この流れは今度も加速していくと予想されているので、フロー収入型のビジネスではなくストック収入型のビジネスを展開していくようにしましょう。
ストックビジネスの詳しい解説と事例については、以下の記事が参考になります。
↓
https://fan-make.com/stock-business-case/
おすすめのストックビジネスに関してはこちらの記事で解説しています。
↓
https://fan-make.com/stock-business-5/
まとめ
将来に金銭的な不安を感じている方や会社からもらえる給料以外にも収入が確保できるルートを確率しておきたいと考えている方のために、「フロー収入」と「ストック収入」という2種類の収入形態について詳しく解説してきました。
この記事で紹介してきたように、フロー収入よりもストック収入の方が収入の形態的に優れていると言えるので、収入を確保するときにはフロー収入よりもストック収入で確保する方法を模索するべきです。
そのため、最初はフロー収入がメインだったとしても、後々ストック収入よりにすることを意識して、給料以外での収入のルートの確保に取り組むといいでしょう。
また、副業として何かしらのビジネスを始める場合もフロー収入型のビジネスよりストックビジネス型のビジネスの方が優れていると言えるので、この記事で紹介してきたようなストックビジネス型のビジネスに取り組むようにしましょう。