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株式会社の設立は下調べが鍵!設立方法やメリット、デメリットを解説

会社設立のイメージ

株式会社の設立は、メリットやデメリットをふまえた下調べが重要です。事業内容に対するメリットの大きさを確認することが、その後の事業成功へとつながります。本記事では、株式会社設立における基礎知識をお伝えします。会社設立の流れと合わせ、ぜひ参考にしてください。

株式会社設立前に知っておきたいポイント

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株式会社の設立は、以下の4つのポイントをふまえたうえで検討する必要があります。

  • 現在の事業資金
  • 経営における知識やノウハウ
  • 将来的な展望
  • 事業内容

起業にあたり、金融機関からの借入が必要な場合は、個人事業主より会社を設立したほうが有利です。銀行や投資家から資金調達をするときに、信頼を得やすくなります。

また、事業経営にあたる知識やノウハウがない場合は、従業員や共同出資者が必要です。それぞれに役割を持たせた組織形成には、個人形態ではなく会社形態が向いています。

将来的に事業拡大を望む場合も、会社設立はメリットの大きな方法です。会社形態のほうが優秀な人材を採用しやすく、企業の成長と安定を図れます。

個人事業主としての起業は、税務署に開業届を出すだけで大きな費用は必要ありません。一方、株式会社設立には、登記関係で20万円程度の費用が必要です。資本金も必要となるため、事業内容によってはリスクの大きな方法になる可能性もあります。

個人事業主と会社設立を迷っている場合は、これらの特徴を理解して検討することが大切です。次から紹介するメリットやデメリットを照らし合わせながら、設立成功に向けた計画を進めていきましょう。

株式会社設立3つのメリット

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株式会社設立には「社会保険の加入」「信用の増大」「節税」という3つのメリットがあります。いずれも個人事業主では得られないメリットです。

会社設立後に企業の成長を図るためには、これらのメリットを上手く活用していくことも重要だといえます。株式会社設立におけるメリットについて、ひとつずつ理解を深めていきましょう。

1.社会保険に加入でき保証が得られる

会社設立にあたり、社会保険の加入は原則必須です。一定の費用は必要なものの、加入後は手厚い保証を得られます。

安定的な雇用を求める労働者にとって、会社の保証制度は重要視したいポイントです。大企業で働いていたような優秀な人材も、株式会社設立によって人が集まりやすくなります。事業拡大を考える起業家にとっては、大きなメリットのひとつといえるでしょう。

2.社会的な信用が増す

株式会社設立には、商号、住所、目的代表者、資本金、役員などの登記が必要です。結果、対外的な信用が増すというメリットが得られます。

取引先によっては、実績があったとしても個人事業主には仕事を発注しないケースも考えられるでしょう。個人事業主と比べ銀行への融資交渉がしやすく、資金調達が楽になるというメリットも考えられます。

3.節税しやすくなる

株式会社の利益には、法人税が課税されます。法人税率は、利益が増えても原則一律で変化することはありません。

一方、個人事業主の所得税に対する課税法は、利益が増えるほど高くなる累進課税です。つまり、売り上げが大きくなるほど法人税が有利であり、節税につながるといえます。

また、社長の給料である役員報酬の仕組みも、節税につながる理由のひとつです。役員報酬は必要経費とみなされ所得から控除されるため、課税対象となる所得額を抑えることができます。

株式会社設立3つのデメリット

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株式会社設立には「時間と費用のコスト」「利益活用の制限」「事務負担量の増加」という3つのデメリットが考えられます。株式会社設立を検討する際は、デメリットへの正しい理解も必要です。

メリット・デメリットの特徴と事業内容を照らし合わせ、メリットがあると判断したうえで次項から解説する設立のステップへと進みましょう。

1.時間や費用にコストがかかる

株式会社設立には、申請登録するための時間や費用が必要です。登記には、最低でも20万円の費用がかかります。資本金に下限はありませんが、あまりに少額だと会社の信用度が低くなる可能性もあるでしょう。

また、確定申告時には、たとえ赤字であったとしても法人住民税(均等割)の支払いが必要です。定款の作成においては、一定の時間と手間をかける必要もあります。

2.会社の利益を自由に使えなくなる

会社を設立すると、発生した利益を自由に使えなくなります。会社の財産と個人の財産は、明確に区分されるからです。個人事業主のように、事業で得たお金を自由に出し入れできなくなります。

会社のお金を借りる場合は、金銭消費貸借契約書の作成が必要です。どれだけ大きな売り上げがあったとしても、簡単には利用できないことを覚えておきましょう。

3.事務負担が増加する

会社を設立すると、税金の申告や会計処理などの事務負担が増加します。法人税の申告は複雑化するため、税理士や公認会計士といった専門家への依頼を考える必要もあるでしょう。

会社設立にあたっては、社会保険や労働保険の手続きも発生します。役員を置く場合は、状況に応じた法律上の手続きも必要です。個人事業主に比べ、さまざまな事務作業への対応が求められることになります。

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株式会社の設立方法4ステップ

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株式会社を設立ためは、以下の4つのステップをふみながら登記申請する必要があります。会社の基礎を固め定款を作成し、申請書類を提出するまでが一連の流れです。その後は、納税に関する届け出を行います。

登記は個人でも行うことが可能ですが、手続きに不安を感じ、よりスムーズに手続きをすませたいときは専門家への依頼も選択肢のひとつとなるでしょう。

1.会社の基礎を決める

まずは、定款作成にも必要な会社の基礎となる部分を決定します。必要な項目は、主に以下の4点です。

  • 商号(社名)
  • 事業目的
  • 本社所在地
  • 資本金

会社設立にあたり、商号に規定はありません。業務内容がイメージできるもの、自社の個性をアピールもものなどを検討しましょう。定款に記載するための事業目的は、簡潔にまとめておく必要があります。

会社設立後に事務所を移転する場合、定款も変更する必要があるため、所在地は長期的に利用する場所を設定しておくのがおすすめです。資本金に規定はないものの、初期費用と運転資金3ヵ月を足した金額は、最低限確保しておくと良いでしょう。

2.定款の認証を受け資本金を振り込む

定款は3部作成し、本社の所在地がある公証役場に必要書類と合わせて提出します。訪問前は事前連絡をし、公証人と手続きの日時を決定しましょう。事前にFAXや郵送で定款を確認してもらっておくと、手続きをスムーズに行えます。

資本金の振り込みは、定款の確定日以降です。登記申請には資本金振り込みの証明書類が必要となるため、通帳の該当ページをコピーしておきましょう。

3.登記申請書類を揃える

法務局へ登記申請するため、以下の必要書類を揃えます。

  • 登記申請書
  • 収入印紙(登録免許税分)を貼った用紙
  • 定款
  • 発起人の決定書
  • 代表取締役の就任承諾書
  • 取締役の印鑑証明書
  • 資本金の払込みを証明する書類
  • 印鑑届出書
  • 登記すべきことを保存したCD-R
  • 取締役の就任承諾書
  • 監査役の就任承諾書

取締役と代表取締役の承諾書は、状況に応じて不要なケースもあります。すべての書類を揃えた後、発起人全員で法務局へ出向きましょう。不備がなければ10日ほどで登記完了です。

4.税金の関係機関に届け出をする

登記後は、以下3つの関係機関において税金や社会保険に関する手続きを行います。

  • 税務署
  • 地方自治体
  • 年金事務所

税務署では、会社設立の届け出や青色申告にまつわる申請手続きを行います。地方自治体で行う税金の手続きは、市区町村によって異なるため事前によく確認しておきましょう。

年金事務所では、社会保険の加入に関する手続きを行います。従業員を雇用する場合は、労働基準監督署とハローワークへ出向き、労災保険に関する手続きが必要です。

まとめ

笑顔のビジネスマンのイメージ

株式会社の設立は、メリットとともにデメリットも考えられる方法です。時間や費用のコストがかかるため、事業内容によっては個人事業主の方がメリットが大きい場合もあります。一方、事業拡大や企業の安定、長期的な節税を考える場合はメリットの大きな選択肢です。目標とする事業内容とともに、最善と思われる方法を検討していきましょう。