売上の向上を目指し、プロダクトローンチを導入してみたものの、なかなかうまく行かず悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?プロダクトローンチは優れたシステムではあるものの、問題点が全くないわけではありません。
しかし、そんなプロダクトローンチの問題をクリアし、長期的に安定した売上を出せるシステムがあります。それは、「エバーグリーンローンチ」と呼ばれるものです。今回は、
- エバーグリーンローンチとはどういうものか?
- プロダクトローンチと何が違うのか?
- エバーグリーンローンチの事例を知りたい
といった方向けに、エバーグリーンローンチに関する様々な情報をご紹介していきます。システムをぜひ導入してみたい、売上が伸びずに悩んでいるという方はぜひ参考にしてみてください。
目次
エバーグリーンとは?
エバーグリーンの意味
まずはエバーグリーンとはどういったものなのかご紹介していきましょう。エバーグリーンとは、「常緑」や「不朽」を意味する言葉として使われています。音楽だと「いつまでも色褪せない曲」のことを指しており、耳にしたことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
マーケティングにおけるエバーグリーンは365日葉が茂っている常緑樹のように「いつも利益をもたらしてくれる」という意味で活用されています。つまり、エバーグリーンローンチは常に利益が出るようにしてくれるシステムを指しているのです。
エバーグリーンローンチの仕組み
では、どのようにして常に利益が出るようにしているのでしょうか?エバーグリーンローンチでは、ウェビナー(ウェブ上で開かれるセミナー)を自動化させ、毎日24時間継続して売上を上げられるようにした仕組みになります。
例えばAという人物がランディングページにアクセスした場合、ステップメールを送信してウェビナーの開催をお知らせします。ウェビナーでは商品販売の情報を紹介し、商品購入ページへと促します。ウェビナーを欠席した人や視聴しても商品を買わなかった人に対しては後日ステップメールを送り、商品購入を促すのです。
この一連の流れを自動化させたものがエバーグリーンローンチとなります。ウェビナー自体も録画放送であり、自分自身はそのタイミングに合わせて時間を作る必要もありません。
エバーグリーンを活用するメリット
エバーグリーンを活用するメリットは、何と言っても自動で売れ続ける仕組みであるという点です。ウェビナーも録画で一度撮影してしまえば設定した日時に予約しておくと自動で放送することもできます。商品購入を促すセールス活動が自動で行われているわけですから、自由な時間を作りながら利益を生めるようになるのです。
他にも、下記のようなメリットが見られます。
- テストと効果測定が行いやすい
どんなマーケティングにおいても初めから最高の成果が出ることはほとんどありません。自分では完璧だと思えても、どこかでエラーが発生し不具合につながってしまうものです。
しかし、不具合を何度も修正していけば段々と精度が高まり、より良い仕組みを構築できるようになります。特にウェビナーは何度もプロモーションを実施し、データを蓄積させていくことで改善点を見つけられます。エバーグリーンの場合、こうしたテストと効果測定が行いやすく、利益向上を目指しやすいのです。
- 商品購入までの効率が良い
一般的なセミナーとは異なり、ウェビナーというのは非常に効率的と言われています。セミナーの場合、まずは会場を押さえてから参加者を集めて費用を回収し、セミナー当日は実際に登壇して話しながら最終的にセールスを行っていきます。
しかし、費用が回収できても大きな売上につながるとは限りませんし、場合によっては入金管理などで問題が生じてしまう恐れもあるでしょう。ウェビナーであれば会場を予約する必要もなく、セールスまで自動で行われるので効率的に進められます。
- 手間がかからない
ウェビナーの仕組みを作るまではそれなりの作業が必要ですが、一度仕組みを作り、売り上げがあがるようになれば労力をかけずに収益を得ることが可能になります。
売り上げを上げるために時間やエネルギーを費やす必要がなくなるため、自由になった時間を顧客サービス向上や新たな商品の開発など他のことにあてることができます。
エバーグリーンとプロダクトローンチの違いとは?
プロダクトローンチとは?
そもそもプロダクトローンチとは、現在多種多様なマーケティングシステムがある中で、非常に人気高い方法の1つです。世界中で活用されており、プロダクトローンチで爆発的に売上が向上したというケースも少なくありません。
プロダクトローンチでは基本的に見込み客に向けたコンテンツを提供し、セールスを行って売上につなげるといった仕組みです。セールスもいきなり売り込むことはせず、まずはメールマガジンなどから価値のある情報を提供して最終的にマーケティングを実施します。高額な商品を一度に販売することが可能ですが、プロモーション期間中は作業量が多く、労力と時間がかかります。
プロダクトローンチは再現性が難しい
プロダクトローンチは1回で大きな売上を出すことは可能ですが、同じコンテンツを使って何度も、継続的に売上を出すのは難しく、その点はデメリットと言えます。また、たくさんのメールアドレスを集めなくてはいけなかったり、次の売上のために再び商品開発を行わなくてはいけないので、費やす労力が必要になったりするなど、様々な問題点があります。
少ない労力で安定した利益を得るならエバーグリーン
エバーグリーンはプロダクトローンチに比べて1回1回で爆発的に売上を出せるわけではありませんが、少ない労力で安定した利益を生み出すことは可能です。長期的に利益を生み出せる仕組みを構築させるなら、エバーグリーンを導入すると良いでしょう。
エバーグリーンの導入方法
ウェビナーをエバーグリーンをはじめる方法
最初の導入事例はウェビナーをエバーグリーン化した事例です。まずはウェビナー視聴のための登録ページとステップメール、ウェビナー動画、販売ページを作成しておきます。あとは登録から販売までの流れを自動化させてしまえば、エバーグリーン化は完了です。
ここで重要となってくるのはウェビナーへ誘導するための登録ページです。登録ページではステップメールを配信するためのメールアドレス登録の他に、ウェビナーを開催する日付を合わせられるフォームを設置すると良いでしょう。
日付を合わせられるというのは、例えば登録ページに来た人が1月1日と入力した場合、ウェビナーが開催される日時は1月2日・1月3日・1月4日というように表示されます。一方、違う人が1月15日と入力した場合、ページ上では1月16日・1月17日・1月18日と変化するのです。
このフォームを設置することで一人ひとりに適切なアプローチを行えるようになります。システム自体はウェビナー自動化に向けた特別なシステムを導入する必要がありますが、フォームを利用すればウェビナーのエバーグリーン化がよりスムーズになるでしょう。
ウェビナーをエバーグリーン化した事例は成功率も比較的高く、月間だけで何千万もの売上を生み出したケースもあります。
プロダクトローンチでのエバーグリーンのやり方
上記でプロダクトローンチは再現性が難しいとご紹介しましたが、実はエバーグリーン化させることで過去のウェビナーを整理し、売上を伸ばすことができます。通常のプロダクトローンチは動画やメール、LINEなどのSNSを活用するため後々自動化させることは難しいのですが、全くできないわけではありません。
動画やメールにはなるべく時期的な言葉を使わずにすることで自動化が可能です。ただし、当然不足しているものがあれば都度追加したり、修正したりしてコンテンツの質を向上させなくてはなりません。場合によっては関連した内容を追加するために新しいコンテンツを作ったり、一から作り直したりするケースもあるでしょう。
プロダクトローンチのエバーグリーン化は、改善していくと毎月継続的に販売数を生み出すことができ、事例の中には毎月100万円以上もの利益が出ている場合もあります。
ステップメールでエバーグリーンローンチをする方法
価値ある情報を提供するステップメールもエバーグリーン化させることができます。ステップメールをエバーグリーンローンチした事例では、毎日段階を踏みながら商品を紹介していくため自然な流れで商品購入を促すことができ、実際に月100万円もの売上を伸ばしたという事例があります。
もちろん、ステップメールだけで商品購入につながるわけではなく、ウェビナーの内容なども関連してきます。しかし、ステップメールによってウェビナーでは分からなかった部分を補足しつつ、魅力的な部分を紹介していけるのです。
ステップメールをエバーグリーン化するためには、あらかじめメールを作成しておきセットしておけば自動的に配信が可能です。また、ステップメールの中で限定性を持たせるならCookieを利用してタイマーを設置すると良いでしょう。
エバーグリーンにおすすめのツール
エバーグリーンを行う場合におすすめのツールを紹介します。ツールの多くが海外製のものですが、エバーグリーンで自動化するために便利なツールです。
1,クリックファネル(ClickFunnels)
ウェブサイトを作成するために使用するツールで、商品をアップセルするための機能が備わっています。
ちなみにアップセルとは、ユーザーが購入した商品の類似品を紹介し、売り上げを伸ばす手法です。
2. コンバートキット(ConvertKit)
メールマガジンを配信するツールで、容易にステップメールの配信ができます。メルマガ配信サービスは他にも様々なものがあるため、使い慣れているものを使用するのも良いでしょう。
コンバートキットには、ランディングページ(LP)を作成するシステムもあります。
3.デッドラインファネル(Deadline Funnels)
ウェブページの締め切りの管理に使うツールです。例えばオプトインのページに、申し込み終了日を表示したカウントダウンタイマーを設置することができます。英語の表記になっていますが、操作自体はそれほど難しくないのでおすすめです。
まとめ
今回は長期的に、安定した売上を生み出す自動化システム「エバーグリーン」についてご紹介してきました。エバーグリーンは海外だと既に多くの導入事例があり、成功を収めている人が多いです。
エバーグリーンは利益を出しつつ労力を最小限に抑えられるという点から、なかなか効率的に利益が出せないという方におすすめのシステムとなっています。ぜひこれからウェビナーを活用したマーケティングを実施したいという方は、エバーグリーンローンチの導入も検討してみましょう。