ビジネスを成功させるために欠かすことのできないマーケティング。
言い方は悪いかもしれませんが、マーケティングが上手ければ平凡な商品を売っていたり平凡なサービスを提供していたりしていたとしても、ビジネスで成功することは可能です。
一方、いくら良い商品を売っていたとしてもマーケティングが上手くなければ売れずに終わってしまいますし、いくら良いサービスを提供していたとしてもマーケティングが上手くなければ利用されることはありません。
それほどビジネスにおいてマーケティングは重要だということです。
そしてそんなマーケティングの精度をより高めてくれるのが、「心理学」です。
そこでこの記事では、より精度の高いマーケティングをおこなっていく上で知っておきたい心理学について詳しく紹介していきたいと思います。
実際にマーケティング活動に活用することができる心理学的テクニックを中心に紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
心理学をマーケティングに活用することでどのような効果が得られるようになるのか
ビジネスを成功させるためにはマーケティングが必要不可欠で、さらにマーケティングには心理学を活用すべきだと解説してきました。
そこで気になるのが、心理学をマーケティングに活用することで得られるようになる効果だと思います。
心理学をマーケティングに活用することで得られる効果について細かなものまで拾っていくとかなり数多くなってしまうので、最も重要なものだけ紹介しておきたいと思います。
それが、マーケティングの費用対効果が高まるというものです。
マーケティングの手法にはいろいろなものがありますが、その最終的な目的は何かしらの成果を達成することです。
例えば、商品を売ったり、サービスに加入してもらったり、お問い合わせをもらったりというものがあげられます。
しかし、これらの成果を達成するのは決して簡単なことではありません。
というのも、ただ商品やサービスを紹介するだけでなく、「欲しい」や「使ってみたい」と思ってもらわなくてはいけないからです。
そして、顧客に「欲しい」「使ってみたい」と思わせるために活用するのが心理学というわけです。
心理学をマーケティングに活用することができれば、相手の感情や思考をある程度コントロールできるようになるので、より費用対効果を高めていくことができるようになります。
マーケティングに活用したい心理学的テクニック5選
心理学を用いることで、マーケティングの精度や費用対効果より高めていくことができると解説してきました。
でも、心理学に明るい方でない限り具体的にどういった方法で顧客の感情や思考をコントロールしていけばいいのかがわからないと思うので、ここからはマーケティングに活用できる心理学的なテクニックをいくつか紹介していきたいと思います。
どれもすぐにでも取り入れられるようなものばかりなので、ぜひ参考にして、取り入れてみてください。
1, カクテルパーティー効果
自社のマーケティング活動にぜひ取り入れてほしい心理学的なテクニックの一つ目が、カクテルパーティー効果です。
カクテルパーティー効果というのは、耳や目に入ってくる多くの情報のうち、自分に関する情報や気になっている情報、聞いたこと・目にしたことがある情報だけはキャッチしやすいという脳の働きを活用した心理学的なテクニックです。
例えば、さまざまな商品を紹介している通販番組から、「これは、〇〇年代の方にこそおすすめしたい商品です」というようなセリフが流れてきたとします。
その〇〇年代が自分の年齢と一致するものだった場合、元々興味がない商品だったとしてもついつい見入ってしまうというようなものが、カクテルパーティー効果です。
カクテルパーティー効果を上手く使いこなすことができれば、届けたい層・届いてほしい層に届けたい情報を届けることができるようになります。
2. 返報性の法則
自社のマーケティング活動にぜひ取り入れてほしい心理学的なテクニックの二つ目が、返報性の法則です。
人は性質的に、他人から良くしてもらったりほどこしを受けたりしたときには、それを返そうとする心理が働くようになっています。
例えば、デパートの化粧品売場ではサンプルとして試供品をタダで配っていますが、あれも返報性の法則を利用したマーケティング手法の一つです。
試供品をタダでもらうと、「何か買わなくちゃ悪いかな…」という心理が働き、一定数のお客さんが商品を購入してくれる可能性があるわけです。
また、仮に商品の購入までにはいたらないとしても、試供品を使ったお客さんが周りに口コミを広めてくれる可能性もあります。
口コミは強力なマーケティングの一種ですが、それをお客さんが主導でおこなってくれるようになるわけです。
3. バンドワゴン効果
自社のマーケティング活動にぜひ取り入れてほしい心理学的なテクニックの三つ目が、バンドワゴン効果です。
これは、商品やサービスの人気を上手く利用したマーケティング手法です。
例えば、最近人気が高まってきている商品があるとします。
その商品がテレビや雑誌などのマスメディアで取り上げられたりSNSでバズったりすると、それまでその商品に興味がなかった層にも興味を持たれるようになります。
これがバンドワゴン効果です。
実際に商品を人気にしたりバズらせたりするのは簡単におこなえるものではありませんが、商品の広告に、
「〇〇で大ヒット!」
「今〇〇秒に1個売れています!」
のような表現を入れることで、バンドワゴン効果を作り上げることができるようになります。
4. スノップ効果
自社のマーケティング活動にぜひ取り入れてほしい心理学的なテクニックの四つ目が、スノップ効果です。
スノップ効果は、先ほど紹介したバンドワゴン効果とは真逆の手法を使った心理学的なテクニックです。
先ほど私たち人間には人気の商品やサービスに興味をひかれる性質があると解説してきましたが、それとは逆に入手困難ものに価値を見出す性質も持ち合わせています。
レアもののアイテムや販売戸数が決まっている限定品に多くの人が飛びつくのはこの性質によるものです。
そのため、広告などに、
「〇〇個の限定販売」
「次回入荷日未定」
などの文言を入れることで興味を引くことができるようになります。
5. テンション・リダクション効果
自社のマーケティング活動にぜひ取り入れてほしい心理学的なテクニックの五つ目が、スノップ効果です。
これは通販サイトなどを運営している企業にぜひ取り入れてほしいテクニックの一つです。
テンション・リダクション効果は、お客さんの気の緩みを利用した心理学的なテクニックで、お客さんが通販サイトなどで買い物をする際、商品を選び終わった後に別の商品を紹介したりすることでついで買いを促すものになります。
商品を選び終わった後というのは緊張の糸が緩んでいる状態になるので、別の商品も衝動的に購入しやすくなります。
まとめ
ビジネスを是が非でも成功させたいと考えている方やマーケティングの精度をより高めていきたいと考えている方のための、マーケティングに活用することで大きな成果をもたらしてくれる心理学について詳しく紹介してきました。
この記事で紹介してきたように、心理学を活用することでマーケティングはより精度の高いものとなり、大きな成果をもたらしてくれるようになります。
心理学と聞くと一見敷居が高いように感じるかもしれませんが、この記事で紹介してきた心理学的なテクニックは、いずれもすぐに取り入れられるようなものばかりです。
これらのテクニックを自社のマーケティング活動に取り入れることでプラスになることはあってもマイナスになることはないので、ぜひ積極的に取り入れるようにしてみてください。