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SDGs | 目標13とは?「気候変動に具体的な対策を」具体的に解説

街

SGDsではさまざま目標が掲げられていますが、その中の1つに「気候変動に具体的な対策を」があります。しかし、具体的な内容については知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、目標13「気候変動に具体的な対策を」の基本情報を解説し、具体的に取り組まれている事例について紹介します。気候変動に対して関心を持っている方やSDGsに対して知りたい方はぜひチェックしてみてください。

目標13「気候変動に具体的な対策を」において知っておくべきこと

目標13「気候変動に具体的な対策を」において知っておくべきこと

目標13「気候変動に具体的な対策を」を理解するためには、そもそもSDGsとは何かについて知っておかなくてはなりません。また、パリ協定についても理解をしておく必要があります。どれも目標13を知る上で欠かせないものであり、これらを知っておくとさらに理解を深められるでしょう。

SDGs

SDGs(Sustainable Development Goals)とは、持続可能な開発目標のことあり、2015年に国連で採択されました。2030年までの達成を目指す目標17個が設定されています。主なものとしては、「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」や「産業と技術革新の基盤をつくろう」、「パートナーシップで目標を達成しよう 」など。もちろん、今回のテーマである「気候変動に具体的な対策を」も含まれています。

ターゲット

SDGsでは目標だけではなく、ターゲットも設定されています。ターゲットは各目標を具体的に説明したものであり、すべて数えると169個もあるのです。目標とターゲットはまとめて考えられるものなので、分けて考えることはできません。ターゲットの内容に合わせて、具体的な計画や製作、戦略を考える必要があります。

パリ協定

パリ協定は、気候変動の抑制に関する国際的な協定で、1997年に採択された京都議定書の後継であり、2015年にパリで採択されました。パリ協定も目標13も気候変動に関するものであるため、関連性も深いです。そのため、目標13について知りたいのであれば、パリ協定と合わせてチェックしましょう。

パリ協定では、国ごとで細かい目標が掲げられており、日本の場合、2030年までに温室効果ガス排出量削減や自然エネルギーの発電量増加などを目指しています。ちなみに中国は、二酸化炭素の削減や森林ストック容量の増加が目標です。

なお、一時期アメリカがパリ協定を離脱するという出来事がありましたが、2021年に大統領が変わったことで復帰が決まりました。

目標13「気候変動に具体的な対策を」とは?

太陽に照らされて熱くなる地球

目標13の基本的な部分、ターゲットや地球温暖化との関係性について紹介します。目標13がどのようなものなのかきちんと把握するためにも、最後までチェックしましょう。

目標13は環境問題に関すること

目標13は環境問題に関することですが、その中でもメインは気候変動です。内容も「気候変動に具体的な対策を」というものであり、ただ気候変動のことを知るだけではなく、具体的な対策まで求めています。

ここまで考えられている理由は、それほどまでに気候変動による問題が大きくなっているためです。もしこのまま気候変動を放置して続けると、異常気象による被害が甚大になり、さらなる問題が起きる恐れがあります。

例えば、気候変動に適応できない動物が絶滅寸前にまで追いやられる、海面上昇によって国土全体が海に沈んでしまうなどです。このように気候変動は世界中を巻き込んだ問題にまで発展しており、具体的な対策を取ることが求められています。

目標13のターゲット

目標13では、5つのターゲットが設けられており、内容としては気候変動による自然災害への適応力強化やグリーン気候基金の本格的な始動などが挙げられます。どれも気候変動を改善していくために欠かせないものであり、「目標13に取り組みたいけど何して良いのか分からない」と悩む方であっても、ターゲットを読むことで取り組み方が見えてくるでしょう。

また、ターゲットには実行手段も含まれており、読むことで目標13がどのようなものなのかしっかりと把握できるようになっています。

SDGs目標13と地球温暖化の関係性

気候変動と地球温暖化は密接な関係にあるため、一緒に考えなくてはなりません。近年、地球上で起きている壊滅的な洪水や干ばつなどの気候変動の原因は、地球温暖化の原因でもあるといわれています。地球温暖化の原因は温室効果ガスです。温室効果ガスの排出が増えすぎると地表にガスがたまり、地球全体の温度が上昇し、その結果、海面上昇による洪水や干ばつが発生します。

気候変動問題に対しては、世界各国でさまざまな取り組みが行われており、パリ協定でもすべての国に対して温室効果ガスの排出削減を努力するように求めています。

目標13「気候変動に具体的な対策を」への取り組み

握手をする男性

目標13に関しての取り組みは、企業でもさまざま行われていますが、具体的にはどのようなものなのでしょうか。

そこでこの項目では、エコワークス株式会社と第一測工株式会社の事例をピックアップし、取り組みについて紹介します。どのようなことをしているのでしょうか。

エコワークス株式会社の場合

エコワークス株式会社は、福岡を中心にエコ住宅の新築やリノベーションを行う会社です。目標13への取り組みとして、ゼロエネルギーハウスの普及や断熱改修などを行っており、それらによって家庭で発生する二酸化炭素の排出削減につなげています。

また、エコワークス株式会社では、目標13以外についても、積極的にSDGsの達成を目指しています。公式サイトでも特設ページを設け、目標13だけではなく、目標7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」や目標12「つくる責任 つかう責任」に関する事例も紹介。環境のことを考えた住宅を考えている方にはぴったりな会社といえるでしょう。

第一測工株式会社の場合

栃木県に本社がある第一測工株式会社は、さまざまな測量を行う測量設計コンサルタント会社です。具体的な取り組みとしては、エコドライブの推進やペーパーレス社内体制の構築などがあります。このような二酸化炭素削減への取り組みは2002年から行われており、SDGsの採択よりも前に始めていました。

第一測工株式会社は、「外務省 JAPAN SDGs Action Platform」や「とちぎSDGs推進企業」などにも登録されており、SDGsへの取り組みが社外からも評価されています。また、目標13だけではなく、目標11「住み続けられるまちづくりを」や目標12「つくる責任 つかう責任」にも取り組んでおり、SDGsに積極的な企業といえるでしょう。

企業として取り組めることはさまざまある

目標13に対して企業が取り組めることはあります。取り組みやすいこととして挙げられるのが、太陽光発電をはじめとするクリーンエネルギーの積極的な利用やLED照明への取り替えなどです。ちょっとしたことでも目標13への取り組みにつながりますので、できることから挑戦していきましょう。

私たちができることって一体何?

地球を持つ両手

目標13は環境という大きな問題のため、「企業しか取り組めないの?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。個人でもできることがあります。

最後に、個人でできることを4つ紹介しましょう。

活動団体への寄付

1つ目は気候変動への活動を行っている団体への寄付です。募金することで、活動団体の資金が増えて、さらに幅広い活動ができるようになります。スーパーマーケットやコンビニ、駅などで募金箱を置いていることが多く、気軽に募金できます。

また、都心部で活動団体が募金を呼びかけていることもあることから、その際に募金しても問題ありません。募金する際に少し話しかけてみることで、活動内容についても教えてもらえるでしょう。

クリーンエネルギーへの切り替え

クリーンエネルギーとは、自然の力を活用することで発生するエネルギーのことです。具体的には太陽光発電や風力発電などが挙げられ、そのようなクリーンエネルギーに切り替えることで、火力発電でつくられた電気の使用を減らし、二酸化炭素の排出削減につながります。

しかし、現在の日本における太陽光発電や風力発電といったクリーンエネルギーは、発電コストが高いという課題を抱えています。その上、海外と比べて全体的なクリーンエネルギーの発展が遅れている状況です。

前述したクリーンエネルギーすべてのコスト自体は以前よりも下がりつつあるため、将来的には誰でも気軽に切り替えやすい存在となるかもしれません。事実、日本政府としてもエネルギー対策を講じており、2003年にはエネルギー基本計画が定められました。

LED照明に変える

LED照明への切り替えも、目標13への取り組みにあたるといってもいいでしょう。LED照明は有害物質である水銀や鉛、カドミウムが含まれておらず、廃棄処分しやすいため、環境に良いのです。

その上、従来の白熱球や蛍光灯などの照明と比べると圧倒的に寿命が長く、また省電力であるため二酸化炭素の排出削減にもつながります。LED照明に変えることは手軽にできる目標13への取り組みなので、この機会に変えてみてはどうでしょうか。

家を建てる際に国産木材を使ってもらう

もしこれから家を建ててもらうのであれば、国産の木材を使ってもらいましょう。輸入木材を使うということは、輸送時に二酸化炭素を発生させるということでもあります。しかし、国産木材であれば、二酸化炭素を大幅に削減できるのです。これは木材に限らず、すべての商品に当てはまるでしょう。

まとめ

CO2と書かれた看板

今回は、SDGs13の基本情報や取り組みなどについて紹介しました。目標13は気候変動に関するものであり、パリ協定や地球温暖化とも関係しています。個人でも取り組めることはあるので、もし気候変動に対しての関心を持っているのであれば、この記事に書かれていたことを実際に行ってみてはどうでしょうか。