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【成功事例も紹介】サブスクリプションを導入する飲食店が増加しているのはなぜ?

サブスクを導入したスマホ

一定期間のサービスを定額料金で提供するサブスクリプションは、利用すれば利用するほどお得感がありユーザーにとっては嬉しいものです。

既に音楽配信やマンガアプリなどでサブスクリプションのサービスを利用している人も多いでしょう。

最近では飲食店でもサブスクリプションの導入が進んでいて話題となっています。

飲食すればするほどユーザーが得をするはずなのに、なぜ飲食店でのサブスクリプション導入事例が増えているのかと疑問に感じる人も多いでしょう。

そこで今回は、様々な業界で導入されるサブスクリプションの特徴や、飲食店でサブスクリプションが導入される理由について、導入した飲食店の事例にも触れながらご紹介します。

様々な業界で導入されているサブスクリプション

レストランの接客

サブスクリプションの特徴

サブスクリプションは、商品やサービスに対して料金を設定するのではなく、利用期間に対して料金を設定するビジネスモデルを言います。

古くから電車やバスの定期券などのサービスとして定着しているので、比較的誰にでも親しみやすいサービスです。

最近では、携帯電話の定額料金サービスなど様々な業界でサブスクリプションが導入されています。

利用する側の視点から特徴を考えると、利用すれば利用するほどお得になり、その都度利用料を支払う必要がないため管理が楽です。

多くの音楽・動画の配信サービスでもサブスクリプションが導入されて、定額料金で音楽聞き放題・月額で動画見放題というサービスを利用している人も多いでしょう。

マンガの配信サービスなども、どれだけ読もうと利用料以上のお金はかかりません。

無料で試せる期間があったり、様々な料金プランがあったり、ユーザーのニーズに合わせて様々なサブスクリプションのサービスが展開されています。

飲食店でも導入され始めている!

実はサブスクリプションは飲食店でも導入され始めています。

音楽や動画、マンガなどの配信サービスでは、配信した商品自体は減らないのに対し、飲食店で提供するサービスでは商品は

実際に消費され、一見すると定額制で食事を提供してしまえば赤字になる可能性が高いのではないかと疑問に感じる人もいるでしょう。

利用者にとっては、食べれば食べるほど、飲めば飲むほどお得になる飲食店のサブスクリプションはありがたいサービスです。

特に、よく利用するレストランや居酒屋、毎日通っているカフェが定額制で利用できたら嬉しいと感じる人は多いでしょう。

様々な業態でサブスクリプションが導入される中で、飲食店でのサブスクリプション導入事例も消費者のニーズに合わせて増えてきています。

なぜ飲食店でサブスクリプション導入が増加しているのか?

積み立てられた金貨

継続した売上が期待できる

サブスクリプションを導入すると、飲食店側は継続した売り上げを期待できるようになります。

定額制だからこそ毎月安定した収入を確保でき、売り上げのばらつきを抑えることも可能です。

登録ユーザーが減らない限りは会費の収入が減ることはなく、継続した売り上げが期待できます。

一般的な飲食店の場合、月のスタートは売り上げゼロからの営業となり、月末に向けて売り上げを伸ばすスタイルが通常です。

しかし、サブスクリプションを導入すると、月の始めに会費が入り売り上げの目処が立ちます。

サラリーマンが貰っている給料のように一定額が毎月入ってくる、継続した売り上げが約束されることは大きなメリットと言えるでしょう。

また、サブスクリプションを導入すると月初めに明確な売り上げ目標を立てやすくなる点もメリットです。

登録ユーザー数と月額料金から売り上げの目安を立てられるので、売上目標を設定しやすくなります。

さらに、仕入れも収入の範囲で的確にでき、ロスも最小限に抑えられるため食材原価も下げられるでしょう。

加えて、登録ユーザーの中には一定数の未利用または来店頻度の低いユーザーもいるものです。

サービスの利用料金を定額で支払っているのに未利用または利用頻度が低いユーザーの存在は喜ばしいことではないものの、売り上げにはつながります。

リピーターを増やせる

飲食店にとっていかにリピーターを増やすかは永遠の課題と言えるでしょう。

サブスクリプションを導入すると、登録ユーザーは元を取るために足しげく店に通ってくれるようになります。

利用料よりもお得になるようにと来店頻度が上がるため、必然的にリピーターが増えていくでしょう。

飲食業の世界では売り上げの8割は2割の常連が決めると言われていて、リピーターを増やすことが売り上げを底上げすることにつながります。

しかも、何度も通う店について人は誰かに教えたくなるもので、リピーターが次のリピーターを連れてくる可能性も高いです。

新規顧客が集まりやすい

登録ユーザーは飲食店を1人で利用するだけでなく、2人以上で来店する可能性が高いものです。

飲食店にとって新規顧客の獲得は悩みどころでしょう。

サブスクリプションを導入すると、課金して登録したユーザーが友人・知人を連れて来てくれる可能性が高く、新規顧客の獲得が可能です。

グルメサイトへの広告など宣伝広告費をかけずに新規顧客を集められる点がメリットと言えます。

当日の無断キャンセルが発生しにくい

レストランなど仕入れが必要な飲食店にとって当日の無断キャンセルは痛手となりがちです。

無断キャンセルが発生すれば、仕入れた分の食材費用に対する支払いが見込めないため、マイナスとなってしまいます。

一般的な飲食店では事前に料金はもらっていないため、当日の無断キャンセルにはキャンセル料を提示するだけで対策していくしかありませんでした。

しかし、サブスクリプションを導入していると、顧客は既に利用料金を定額で支払っているため、キャンセルをすれば元が取れないという気持ちから、当日の無断キャンセルは極力避けたいと考えるでしょう。

既に支払っている分はサービスを受けたい、損はしたくないという心理が働くので当日の無断キャンセルは発生しにくくなります。

しかも、店側にとっては月初めに料金をもらっているため、例え当日の無断キャンセルがあってもほとんど痛手にはなりません。

サブスクリプションを導入した飲食店の成功事例

スマホを操作する男性

Coffee mafia

新宿など都内に3店舗あるコーヒースタンドのCoffee mafiaでは、月額定額制のコースを設定し、サービスを提供しています。

サブスクリプションのコースは2種類で、クイックカップが無料になる3,000円コースと全てのドリンクが無料になる6,500円コースです。

通常は1杯300円で提供されるLサイズのクイックコーヒーを月に10回以上飲めば3,000円コースで元が取れるため、日常的にコーヒーを飲む利用客に支持されています。

野郎ラーメン

ガッツリ系の本格ラーメン店である野郎ラーメンでは、2017年からサブスクリプション型ビジネスモデルを導入しています。

月額9,030円でラーメンが食べ放題になるサービスとして話題です。

サービス対象となるラーメンは3商品で、1日1杯が定額の条件となります。

利用可能店舗は関東に15店舗で、元を取るためには月に11杯以上食べればいい計算、ラーメン好きな人には嬉しいサービスと言えるでしょう。

飲食系のサブスクリプションとして注目されて、新規顧客とファンの獲得に成功しました。

アンドモワ

居酒屋チェーンのアンドモワは飲み放題のサブスクリプションをいち早く導入して成功しています。

月額飲み放題サービスの「ONEMONTH MOWAPACK」を系列の複数店舗で展開しており、生ビールを含む250種類のドリンクが飲み放題になるサービスです。

条件は、サービス利用時にお通しの他に食事を2品以上オーダーすることで、1ヶ月の飲み放題が3,000円、2ヶ月が5,000円など飲み放題の期間が選べるようになっています。

まとめ

利用期間に対して料金を支払うサブスクリプションのシステムを活用したビジネスモデルは、古くは交通系の定期券、最近では音楽・動画・マンガの配信アプリなどで導入されてきました。

最近では飲食業でもサブスクリプションの導入事例が増え、ビジネスとして成功していることが注目されてきています。

飲食すればするほどユーザーが得をするため、赤字になりやすいのではないかという疑問を抱く人も多いでしょう。

しかし、サブスクリプションの導入はユーザー側だけでなく、飲食店側にも多くのメリットをもたらします。

新規顧客やリピーターの獲得に苦労している、あるいは無断キャンセルに悩まされている、売り上げを安定化させたい飲食店にとって、サブスクリプションを導入したビジネスモデルが解決の糸口につながるでしょう。