ミラーリングとは、相手の動作や言動をマネて相手に好意を伝えることで、相手もこちらに好意を持ってもらうよう仕向ける心理的テクニックです。
あなたが普段仕事をしていて、取引先の相手や同僚、上司にもっと好かれることができればなぁと感じたことはないでしょうか?
仕事で成果を出すにはスキルややる気などが重要になってきますが、それに加えて人に好かれることも重要になってきます。
極端な話、多少スキルが他の人より劣っていたいとしても人に好かれる術を持ち合わせていれば、大きな成果をあげることができますし、人より出世することも可能です。
そこでこの記事では、人に好かれるための心理的テクニックである、ミラーリングについて詳しく解説していきたいと思います。
仕事でもっと成果をあげたい人や出世したい人にとって必見の内容となっているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ミラーリングとは
まず初めに、ミラーリングがどういった心理学的テクニックなのかについて紹介していきたいと思います。
ミラーリングは、相手の動作や言動をマネて相手に好意を伝えることで、相手もこちらに好意を持ってもらうよう仕向ける心理的テクニックです。
好意を持っている人同士の会話中には無意識のうちにミラーリングが活発になると言いますが、この状況を意識的に作り出していくわけです。
ミラーリングはビジネスシーンでこそ真価を発揮する心理学
人に好かれるための心理学的テクニックという性質上、ミラーリングは恋愛におけるテクニックとして用いられることがほとんどでした。
しかし、実はミラーリングは恋愛のシーンではなく、ビジネスシーンでこそその真価を発揮してくれる心理学的テクニックです。
というのも、ミラーリングによって相手から好意を獲得するということは、ビジネスシーンにおいてプラスに働くことばかりだからです。
人間には好きな相手のために何かしてあげたいという心理が備わっているため、相手に好かれることができれば営業する先々で次々と成果を上げることができる可能性が高まりますし、職場でも周りの同僚や上司に助けられ、日々の業務をより円滑におこなうことができるようになります。
ビジネスシーンにミラーリングを取り入れて周りに好かれることができれば、さまざまなメリットが得られるようになるわけですね。
ミラーリングはいつ使えばいいの?
そんなミラーリングですが、ミラーリングはどういったタイミングで活用していけばいいのでしょうか?
ビジネスシーンでミラーリングを使うべきタイミングについてみていきましょう。
1. 取引先との商談中
ビジネスシーンでミラーリングを活用するのにおすすめなのが取引先との商談中です。
まさしく仕事で成果が上がるか上がらないかの重要なタイミングですね。
先ほども解説したように、私たち人間には、好きな人のために何かしてあげたいという心理が備わっているため、取引先の相手にミラーリングを使って好いてもらうことができれば、商談が決まる可能性が高くなるわけです。
また、商談が終わった後も良好な関係を続けていくことができるようになります。
2. 営業活動中
先ほど取引先との商談中にミラーリングを活用するのがおすすめだと解説してきましたが、取引先を開拓するには営業活動が必要になってきます。
ですが、まともに話も聞いてもらえずに終わってしまったり門前払いされたというような経験をしたことがある営業マンも少なくないでしょう。
そこでぜひ活用してほしいのがミラーリングです。
ミラーリングを上手く活用することができれば、第一印象から好感を持ってもらうことができるので、営業活動が上手くいくようになりますよ。
3. 社内での作業中
ミラーリングは社外の人間にだけ有効なテクニックではありません。
社内で一緒に働く同僚や上司にも有効なテクニックです。
仮に一日のほとんどを外出している営業マンのような業種だとしても、社内で作業をおこなう場面は必ず出てきます。
その際、同僚や上司との人間関係が上手くいっていないと、仕事で大きな成果をあげるようなことはできませんよね?
ですので、社内の人間に対してもミラーリングを上手く使い、いろいろとサポートしてもらうことで、外部での活動のパフォーマンスを最大限まで高めることができるようになるわけです。
ビジネスシーンでのミラーリングの活用方法
ミラーリングは社外・社内問わずに活躍してくれる心理学テクニックだと言うことがわかってもらえたかと思います。
では、実際上記で紹介してきたような場面でミラーリングを活用していく場合、どのようにして活用していけばいいのでしょうか?
ミラーリングの代表的な5つの活用方法についてみていきましょう。
1. 相手の姿勢をマネてみる
ミラーリングのテクニックの一つ目が、話している相手の姿勢をマネるというものです。
例えば人は話に熱が入ってきたりすると少し姿勢が前のめりになる傾向がありますが、その際あなたも少し姿勢を前のめりにすることで、「この人は私の話を真剣に聞いてくれているんだな」という印象をあたえることができるようになります。
ただし、マネすることで相手を不快にさせてしまうタイプの姿勢もあるので、そういった姿勢はくれぐれもマネないようにしましょう。
2. 相手の動作をマネてみる
ミラーリングのテクニックの二つ目が、相手の動作をマネるというものです。
例えば相手が腕を組んだときに自分も腕を組んでみたり、足を組み替えたときに足を組み替えてみたりというものです。
また、同じタイミングで飲み物を飲むというのもミラーリングの定番のテクニックです。
あまりにも同じタイミングで同じ動作を繰り返すと不自然になってしまうので、適度におこなうようにしましょう。
3. 相手の声のトーンをマネてみる
ミラーリングのテクニックの三つ目が、相手の声のトーンをマネるというものです。
相手が落ち着いて話をしているときには自分も落ち着いたトーンで話を進め、相手の声のトーンが明るくなってきたときには自分の声のトーンも相手に合わせて明るくするというような方法です。
相手がノリノリなのに自分が落ち着いたトーンで話続けていると、相手の調子まで下げることになってしまいます。
そのため、相手の声のトーンをマネし、調子をあわせてあげるわけです。
4. 相手の言葉を繰り返す
ミラーリングのテクニックの四つ目が、相手の言葉を繰り返すというものです。
例えば、相手の話を聞いて相づちを打つにしても、「なるほど」とただ単に打つのではなく、「〇〇なんですね。なるほど」というように、相手が喋った言葉を入れて相づちを打っていきます。
そうするとこで相手に親近感をあたえることができるようになります。
5. 文面をマネてみる
ミラーリングのテクニックの五つ目が、相手の文面をマネるというものです。
ミラーリングでマネることができるのは、相手の動作や言動だけではありません。
文面をマネて好感をあたえることもできます。
最近はメールでのやり取りが増えてきているので、文面でのミラーリングもしっかりと効果を発揮してくれます。
ただし文面でのミラーリングの場合は単語単語をマネるのではなく、文章の感じをマネていきます。
例えば相手がかしこまった文面でメールをしてくるのであればこちらもかしこまった文面で、多少くだけた感じでメールしてくるのであれば、こちらもくだけた文面で対応していきます。
また、改行をおこなうタイミングや句読点を打つタイミングなどをマネるのも効果的です。
ミラーリングをビジネスシーンで活用するときの注意点
まずはプライベートで自然にミラーリングができるようになるところから始めてみよう
まとめ
もっと仕事で成果をあげていきたいと考えている方や他の人よりも出世したいと考えている方のために、人に好かれるための心理学的テクニックであるミラーリングについて詳しく紹介してきました。
ミラーリングは恋愛に用いられることの多い心理学的テクニックですが、この記事でも紹介してきたように、実はビジネスシーンでこそ真価を発揮してくれる心理学的テクニックなんです。
ですので、紹介してきた方法を例としてあげさせてもらったタイミングでぜひ実践してみてください。
取引先や職場でのあなたの評判が飛躍的に上昇し、きっと大きな成果をあげたり出世できたりするようになるはずです。
また、ビジネスで活用できる心理学に関しては、下記のページにまとめてありますので、参考にしてください。