レコメンドウィジェットとは、コンテンツの一部として自然な形で掲載されるネイティブアドに含まれる広告の1つです。
Webサイトで表示される広告には様々な種類があり、その1つがレコメンドウィジェットと呼ばれるタイプです。
レコメンドウィジェットはCVRやCTRに効果が高いと注目されており、市場規模は拡大を続けています。
そもそもレコメンドウィジェットとはどんな広告なのか、その特徴や運用ポイントなどを詳しくご紹介しましょう。
新規顧客の獲得などを目的に出稿される広告ですが、近年伸びているのが『レコメンドウィジェット』というタイプの広告です。
レコメンドウィジェットにはCV率の向上や集客効果があると言われていますが、どのような特徴を持つ広告なのでしょうか?
今回はレコメンドウィジェットとは何か、活用するメリットや運用のポイントなどについてご紹介していきます。
目次
広告市場で成長を続けるレコメンドウィジェットの特徴
ネイティブアドの一種であるレコメンドウィジェットとは?
レコメンドウィジェットとは、コンテンツの一部として自然な形で掲載されるネイティブアドに含まれる広告の1つです。
主にニュースサイトやキュレーションサイトなどでPR・おすすめ記事として表示されています。
例えば、キュレーションサイトであれば、コラム記事の最後に
「あわせて読みたい」
「この記事を見た人はこちらの記事も見ています」
など表記されていることがあります。
その下に複数の記事がリンクされている枠がレコメンドウィジェットの掲載面です。
表示される広告や記事はランダムではなく、記事を読んだユーザーが関心を持つ内容を分析し、ユーザーに最適なものが表示されています。
例えば、美白に関するコラム記事ならレコメンドウィジェット枠には、美白化粧品やエステなど美容関係の広告が表示される仕組みです。
そのため、記事をクリックして最後まで読んでくれる可能性があるユーザーを効率良く誘導できる特徴を持っています。
設置したサイトを育てるための広告
レコメンドウィジェットが持つ役割は単純に広告を表示させることではなく、枠を設置しているサイトを育てるためです。
例えば、既に月間2000万PVのキュレーションサイトを運営しており、新たに姉妹サイトの運用を開始したとしましょう。
姉妹サイトもキュレーションサイト並に育てたいと思った時に、元のキュレーションサイトに姉妹サイトの記事をレコメンドウィジェット枠に表示させます。
すると、関連する内容であればクリックしてもらいやすいので、そのまま姉妹サイトにユーザーを誘導してPV数を増やすことができるのです。
PV数が増えれば認知度もアップし、姉妹サイトをキュレーションサイト並に成長させることもできます。
広告市場では急激に伸びている
レコメンドウィジェットは広告市場の中で急激な成長を続けています。
株式会社デジタルインファクトが2017年に行った調査によれば、市場規模は前年より約2倍も増えて148億円の規模となりました。
2020年には2017年と比べて約2.4倍の349億円にまで成長すると予測されています。
需要となる広告主はライティングページや媒体社の記事広告で、オウンドメディアは今後も拡大するでしょう。
需要の拡大により広告単価は上昇すると考えられ、安定性の高い伸び率を維持できると考えられます。
レコメンドウィジェットを活用するメリット
効果が短期で表れやすい
レコメンドウィジェットは比較的に短期間で効果が表れやすいです。
自然検索から誘導する場合は効果が発揮されるまで時間がかかりますが、レコメンドウィジェットで表示させれば、効率良く流入を促せます。
そのため、短期間でCV率やクリック率の向上を望めるでしょう。
ユーザーに不快感を与えにくい
サイトコンテンツの一部として表示されるネイティブアドの1つであるため、レコメンドウィジェットも見たユーザーに不快感を与えにくいメリットがあります。
基本ルールとして、文調と文体、デザインがコンテンツと同様の仕様となっているので、広告らしさが薄く拒絶反応を起こしにくいです。
広告効果が高い
CV率やクリック率の向上だけではなく、検索結果に出てくるリスティング広告やSNSのフィード(タイムライン)に表示されるSNS広告の効果を高めるメリットもあります。
関連情報によりLPの信憑性がアップされるため、ユーザーが興味を示しやすくなることがレコメンドウィジェットの強みです。
興味を持ったユーザーはもっと情報を集めようと、検索エンジンやSNSから活用事例や口コミなどをワードに情報収集を始める傾向があります。
検索の誘導につなげられるので、検索リスティング広告やSNS広告でも高い効果を出せるという仕組みです。
コストがかかりにくい
広告費の形態はインプレッション課金とクリック課金の2種類があり、どちらも現在は競合性が低いので単価が安い傾向があります。
単価はオークションで決定するので、予算内で掲載できる点もメリットです。
ただし、それぞれ広告費が発生するタイミングが異なるので注意しましょう。
インプレション課金は広告の表示回数に応じて費用が発生し、クリック率が高いほどクリック単価が安くなります。
一方、クリック課金は広告をクリックされるたびに費用が発生し、インプレション課金に比べて料金設定は高めなので費用対比効果が薄くなる可能性があります。
レコメンドウィジェットの運用で押さえたいポイント
クリック率(CTR)を意識した広告にする
レコメンドウィジェットで表示する広告はクリック率を意識した広告を出稿することがポイントです。
ターゲット像をはっきりさせるためにペルソナを設定し、ペルソナごとにどのような内容に興味を持ってもらえるのか、消費者の行動や思考、意識を見抜いていきます。
また広告に興味を持ってもらうためにアイキャッチとなる画像やクリックにつながるテキスト内容にもこだわることが大切です。
購入意欲を高める記事・切り口に工夫する
記事は購入意欲を高める内容や質を意識して作成しましょう。
ターゲットは実際に購入層に近づけて設定することで、どんな文章にすれば購入してもらいやすくなるか考えやすくなります。
切り口は購入することのメリットや実際の口コミを参考にすると、興味を引くものにできます。
同じ内容でも解説風、取材風、体験談風などテイストを変えるだけでも、印象を変化させることが可能です。
文章のボリュームは性別やテーマなどに応じて検証を繰り返し、適切な量にしていきましょう。
媒体の特徴を知って運用する
レコメンドウィジェットを配信できるサービスは多数ありますが、媒体に応じて特徴が異なります。
特徴と広告がマッチしないと効果が薄まる可能性があるので、特徴を把握した上で適切なサービスを選ぶようにしましょう。
レコメンドウィジェットを配信できる5つのサービス
Yahoo!コンテンツディスカバリー
検索エンジンのYahoo!のサービス面に記事や動画などのコンテンツを表示できるサービスになります。
配信ボリュームが膨大であるため集客獲得を見込むことができ、低CPCでも配信できることが強みです。
Taboola
MSNや産業新聞などの広告が掲載されており、PC面の配信を強みにしているので30歳以上のターゲット向けに最適です。
レギュレーションは比較的に柔軟なので出稿しやすく、コンテンツ記事を使わずLPのみの掲載も可能となっています。
Popin
日本国内では大手のネイティブアドサービスで、コンテンツの効果測定が行えることで人気を博しています。
特に女性向け媒体の配信在庫が豊富であるため、女性向けの案件に最適です。
Outbrain
配信先はMSNや産経新聞などで、Yahoo!やPopinと並んで知名度が高いサービスです。
主にBtoB商材やビジネスマン向け商材と相性が良く、ブランティングでの活用やCVの最適化を目的に選ばれています。
健康食品に関しては審査が厳しく、原則的に掲載可能なのはトクホや機能性表示食品に限定されているので注意しましょう。
Logly lift
コンテキストマッチと呼ばれる独自システムを活用し、自動で記事とカテゴリを組み合わせてくれる特徴を持ちます。
記事全体のクオリティを向上できるので、売上に良い影響を与えてくれるサービスです。
まとめ
広告は宣伝する上でとても重要ですが、掲載方法によってはユーザーが不快感や抵抗感を示し逆効果になってしまいます。
レコメンドウィジェットは自分が求める情報と関連性が深く、コンテンツと同じテイストなので抵抗感を与えず誘導できることが強みです。
競合が少ないものの市場規模は拡大しているので、始めるなら今がベストと言えます。
CV率やクリック率が伸びないと悩んだ時は、レコメンドウィジェットを検討してみてはいかがでしょうか?